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お宝じまん(その4) 岩井俊二のチラシ [映画-秘宝館]

『虹の女神』の監督・熊澤尚人、プロデュース・脚本(網野酸は彼のペンネーム)は岩井俊二。ともに大学で自主映画を作っていた。だから映研の雰囲気がよくでていたのだろう。パンフレットによるとフジのシングル8のカートリッジにコダクローム40を入れ替えるのは岩井俊二がやっていた事だとか。(でも劇中の8ミリ映画、案外きれいに撮れてなかった。やっぱりコダクローム40にはキャノンのレンズでしょう!)

自主映画の上映会で定番の会場は恵比寿にあったスペース50。ここで頻繁にいろいろなグループの上映会が行われていた。その会場にはおびただしい数の自主映画のチラシが置いてあった。たまに顔を出した度、そのチラシの中から良さげなのを持ち帰っていて、その数は100枚を超えるほどになっていた。

昨年、引越しした時、そのチラシの束をある程度処分しようと思い、一枚一枚見ていく中に驚きの一枚があった。

岩井俊二監督作品『レム』

当時の自主映画界(そんな狭いような広いような世界があったのだ)では特に注目された存在ではなかった彼の映画のチラシを持っていた自分に驚いてしまった。きっとデザインが良かったのと、他とは比べ物にならないくらい良い紙を使っていたので持ち帰ったのだろう。

このチラシがいったいどの位の価値があるのか分からないが、たぶん現存する枚数はかなり少ないだろうと思われる(何枚刷ったか分からないし)。

 


タグ:岩井俊二
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コメント 23

とおりすがり

はじめまして。たまたま拝見しました。
これ、イラストも岩井俊二によるものですね。
彼の著書「トラッシュバスケットシアター」に、ほぼ同じ構図のイラストがあります。
「みじかくも美しく燃え」(1967)の1シーンを彼が記憶していて、それが彼の作品「picnic」の元ネタになったということを書いてました。

自主映画時代からあたためていたモチーフだったんでしょうかね。
貴重なものを紹介してくださり、ありがとうございました。
by とおりすがり (2006-11-05 03:52) 

丹下段平

とおりすがりさん、コメントありがとうございました。
イラストも彼が描いてたんですね、知りませんでした。機会があったらまたお越しください。
by 丹下段平 (2006-11-05 09:54) 

アートフル ドジャー

 これっは! 貴重でしょう! 日本映画の歴史の1ページです。岩井 映画は画質が・・なので、一応殆どの作品観てますが・・、あの、ソフトフォーカス(ストッキング越し)の画を、ん~、改善って言うか、撮影監督を他の方にして・・、そんな、岩井映画の作品を観てみたいものです。
by アートフル ドジャー (2006-11-05 16:34) 

丹下段平

岩井映画の撮影をずっと担当していた篠田昇氏は一昨年亡くなっています。それ以来岩井俊二は劇映画を撮っていませんので何とも言えませんが、タッチが変わってくるかもしれませんね。因みに篠田氏の遺作は、あの『世界の中心で、愛をさけぶ』だそうです。
by 丹下段平 (2006-11-05 18:34) 

た

貴重なチラシをありがとうございます。

「ああ、ぼくたちにはもう?るところがない。
失われた?に、?????。」

なんて書いてあるんでしょう?すごく気になります。

当時、横国大生だった岩井さんは、順天堂大に出張して映画を撮っていたそうですね。医学部にお金持ちの息子がいて映画製作資金が今よりも潤沢にあったという話しを岩井さんがされてました。
by た (2006-11-06 22:29) 

丹下段平

スキャナー持ってないもので、見難いかと思いますが許してやってください。
写真を大きくしました、これで少しは分かるようになったのではと思います。
因みにコピーは

―ああ、ぼくたちにはもう帰るところがない。
失われた街に、鎮魂の雨よ降れ。

です。
by 丹下段平 (2006-11-06 23:01) 

この前のとおりすがり

作品は「Lemu(雨の日の迷宮)」 (ちなみに1987年PFF落選)
という副題付きなので、コピーはそれ風ですね。

製作(当時の資金源)の順天堂医大の方が岩井さんの高校時代の先輩だと思われます。

ところで、キャストに鈴木一郎とありますが、これが新発見。

岩井さんによるテレビドラマ「ゴーストスープ」は1992年12月に放送されました。その主人公の名前は鈴木一郎。
しかし、その時点では、鈴木一朗(94年からイチロー)はブレイク前。
私は、これが不思議でした。
平凡で特徴のない名前を狙ったにしては偶然が過ぎるなと。

おそらく、このチラシの鈴木一郎さんから連想したのでしょう。
by この前のとおりすがり (2006-11-07 16:08) 

た

大きめの写真ありがとうございます。コピーもありがとうございます。
7月2日が月曜日なのは、1984年だから岩井さんが21歳のときの作品ですね。
ゴーストスープに出てくる鈴木一郎は、てっきりブレイク前のイチローを岩井さんが知ってたんだと思ってました。
by た (2006-11-07 16:28) 

丹下段平

なかなか皆さん良くご存知ですね。岩井俊二の人気がよく分かります。
最初、写真を小さくしていたのは、物騒な昨今、個人名がはっきり見えてしまうのは如何なものかと考えたからです。ですのでその辺をお汲み取りいただき、個人の追及は控えていただければと思います。
by 丹下段平 (2006-11-08 00:55) 

アワワ

こんにちは岩井俊二の大ファンです。
私は特に彼の学生時代の作品に非常に興味があります。
この『レム』もどんな内容だったのでしょう?
丹下段平さんはご覧になってないのでしょうか?
知ってる方はぜひ教えてほしいです。
by アワワ (2007-04-06 00:21) 

丹下段平

アワワさん、はじめまして。
自主映画時代の岩井俊二は無名の存在だったので、この映画は観ていません。黒沢清、石井聰互、手塚真、今関あきよし、犬童一心といった人達の名前は通っていましたが、岩井俊二を知る人は、当時はかなり少なかったことでしょう。こんなに有名になるなら観とけばよかったと思います。
by 丹下段平 (2007-04-06 01:01) 

アワワ

丹下段平さん、お返事ありがとうございます。
それにしてもなんていい物をお持ちで。うらやましい!!!!
このチラシ、絵もうまいし、チャッチコピーの文章もカッコいいし。退廃的な雰囲気で。
岩井さんが幼い頃、『みじかくも美しく燃え』(最近DVD化されましたね)と『まぼろしの市街戦』をみた記憶から『PiCNiC』が生まれたというのは知っていたのですが、この『レム』もそんな感じがしますね。何せこの二つの映画には共通して、傘をさし綱渡りをする少女が出てくるからです。
ところで『レム』と『Lemu(雨の日の迷宮)』は別の作品なんじゃないでしょうか?いや、わからないですけどね。
by アワワ (2007-04-07 01:10) 

丹下段平

8ミリ映画は企業の映画と違って、できたらそれっきりということもないので、『レム』を編集し直すとかシーンを追加するとかして改定したのが『Lemu』なのかもしれませんね。
完成度云々は期待できませんが、映画作家としての彼の本質が出ているのではないでしょうか。まぁ、観ることは困難かと思いますが。
by 丹下段平 (2007-04-07 22:11) 

NO NAME

こんにちわ。ふとしたことから、ここにたどり着きました。
レムのチラシがまだ存在するなんて、ちょっとびっくりです。私も1枚だけもってますが。「レム」と「Lemu(雨の日の迷宮)」は同じ作品で、最終的な正式題名が「レム」のはずです。映画のクレジットタイトルもこのチラシと同じロゴだったと記憶してます。「レム」は最初期の傑作のひとつですね。とても幻想的な映画で、岩井さん独特の詩のような独白がくりかえされるところなどその後の作品にみられる岩井色が現れていましたね。 レムという名前の女の子は最後まで画面に登場しないのですが、最後に屋上だったかベランダに傘をを持った虚像の姿として現れるところなどさらにいっそう幻想的な映画だったとおもいます。
by NO NAME (2007-05-29 12:49) 

アワワ

NO NAMEさん、こんにちは。『レム』の内容を教えてくれてありがとうございます。『レム』をご覧になっているなんてなんてうらやましい!!!
大学の卒論で「岩井俊二論」をやろうかと思っているので、他の岩井さんの自主映画の情報がございましたらぜひ教えてください。
『霙花』という大正ロマン映画、『ミナ伝説』という吸血鬼映画、そして「メリー・ポピンズ」のパロディのコメディと、その姉妹編といわれるクロールが泳げない少女の話というのがあるらしいのですが、それらについて何か知っている方はぜひ情報をください。
by アワワ (2007-05-30 01:48) 

丹下段平

書き込みありがとうございました。
この映画を実際に観ている人は貴重です。文章から察すると、ちょっと寺山修二っぽい作品なのかな? 観てみたいものです。
by 丹下段平 (2007-05-30 03:45) 

NO NAME

しばらくぶりにのぞいてみました。NO NAMEです。
アワワさん、私は岩井さんの自主映画の大半は知っていますが、論文にするのであれば直接岩井さんにお話を聞くのが一番だと思います。
ちなみに「霙花」は大正ロマンというのは正確ではないと思います。大正時代を舞台にある絵師の謎の死を追いかける弟子と小説家のミステリーという感じです。「ミナ伝説」は吸血鬼映画とくくるものではなく、眠りの森にすむ住人とそこに迷い込んだ青年が織り成す不老不死をめぐる壮大な叙事詩。
また、メリーポピンズのパロディのコメディといっているのは「ドンキーポピンズ・ポッキーポピンズ」のことでしょうが、これはパロディではなく、岩井さんの完全なオリジナルで、コメディではあるものの、正常とは異常とは常識とは何かを深く考えさせられる感動作ですね。その姉妹編というのは「インディポピンズ・キャンディポピンズ」ですが、これも夢とは何かを考えさせられる感動作。ほかに、「レム」のチラシの裏に「人形の墓」という映画が紹介されていますが、これは監督は岩井さんではないものの、岩井さんが脚本に加わってますし、出演もしています。ミステリーの名作と思っています。
これ以上は、直接岩井さんにコンタクトをとるのがよいと思いますよ。
by NO NAME (2007-08-11 12:48) 

アワワ

NO NAMEさん、ありがとうございました。
by アワワ (2007-08-22 22:58) 

デボラ

こんにちはデボラです。
NO NAMEさん、その「人形の墓」というのは小泉八雲の「人形の墓」が原作なのでしょうか?
ぼくも岩井さの自主映画の事知りたいです。全部で9本あるとか。NO NAMEさん、ぜひ知ってる情報おしえてください。
by デボラ (2007-09-19 18:16) 

トマト

わー!!わー!!
スゴいものがありますね!!!
私も岩井さん大好きです♡
私も知りたいな。でももうNO NAMEさん、このページ見てないかな?
ぜひ岩井さんの青春の証を見て見たいです!!!!!


by トマト (2009-10-04 23:35) 

丹下段平

トマトさん、こんにちは。
岩井俊二監督の自主映画時代の作品に関してはNO NAMEさんが頼りなのですが、何しろNO NAMEなので、こちらからはどうしようもありませんね。何となく岩井監督に近しい間柄の人のような気がしますが…?
by 丹下段平 (2009-10-05 02:17) 

最初のとおりすがり

「インディポピンズ・キャンディポピンズ」には、あの黒木香が出演しているとのこと。

ちなみに、岩井さん本人が出演している自主映画は、少し前に京橋のフィルムセンターにて上映されました。

「MB映画」
http://www.momat.go.jp/FC/Cinema2-PFF2/kaisetsu_3.html

まだ痩せてた、こんな頃の姿
http://home.att.ne.jp/zeta/ein/orebaka.html
by 最初のとおりすがり (2009-10-20 08:41) 

丹下段平

昔はフィルムセンターに通ったものですが、行かなくなって随分経ちます。
今は自主映画を上映してるんですね。驚きです。
by 丹下段平 (2009-10-22 01:31) 

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