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「パプリカ」 [映画(2006)]

オタクが見る夢、どんな夢

アニメには詳しくない。今敏監督のことも、この作品がベネツィア映画祭のコンペティションに出品し、マスコミで取り上げられて知ったくらいだ。海外で知られた、僕の知らないアニメ作家の話題作を観てみたいと単純に思い、夜の最終回に出かけた。劇場はほぼ満員。『時をかける少女』と同じく(『PET BOX』もここ)テアトル新宿であったのだが、アニメを掛けるとこの劇場はいつも大入りだ。

他人の夢に入れる機械を作った研究所員が、その夢を何者かに支配され、お互いの夢が融合し合い破滅に向かっていくという、何とも説明しにくい世界が展開される。面白くはあったのだが、今ひとつ彼らの夢(映画)の中にのめり込めない自分がいた。そしてその距離はいつまでも縮まらず、オタクの研究所員の歪んだ夢を傍観者的な感覚で観ていた。その夢が現実世界に入り込んできても、その現実世界がオタクの幻想上の現実世界にしか思えず、醒めた感覚で眺めていた。作り手は夢が現実世界に入り込んだところでカタルシスをもたらそうとしたと思えるのだが、残念ながらあまり成功していなかった印象だ。

いっそのこと、もっとストーリーを排除し、出鱈目くらいな映像の洪水で観客の脳味噌をぐちゃぐちゃにするくらいの破天荒さがあればもっと面白くなったように思える。また、研究所員数人の中だけで起こる事件というのもスケールを縮めており、大きなパワーに結びつかない。

と、文句ばかり並べてしまったが、映像のセンスは流石に世界で認められているだけのことはあり、この一作だけで今敏という映像作家を判断するのは間違いだろう。過去の作品、これからの作品も注目して観てみたい。


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コメント 2

ももも

こんにちは。こちらにもTB失礼します。

私も「綺麗な映像だなあ」と思ったし、そこそこ面白かった印象があるのに、いざ文章にするとあれこれ文句がでてしまう映画でした。

登場人物をもっと増やせば世界観も広がるのになぁと感じました。
まー、わかりやすくていいっちゃあいいんですけどね。

またお邪魔します。
by ももも (2007-06-21 15:26) 

丹下段平

もももさん、こんにちは。
面白かったのに何か足りないな~、って映画でした。当時を思い返せば、もっともっと、さらに無茶苦茶な世界を期待して観たのかなぁと…。
by 丹下段平 (2007-06-21 22:06) 

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