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「リトル・ミス・サンシャイン」 [映画(2007)]

もしもこの映画を公開直後の昨年中に観ていたら間違いなく「2006年の3本」に入れたのに、とちょっぴり悔やむ気持ちもあったが、2007年に劇場で観た最初の映画が大当たりだった嬉しさの方が大きく、素晴らしい作品と出逢えた事を素直に喜びたい。

まずキャラクター設定が実にユニーク。家長であるリチャード(グレッグ・キニア)は「成功への9ステップ理論」を掲げ、講演会(セミナー?)を行っている。とにかく勝たなければ意味がないという考え。この理論を本として出版して大成功するつもりでいる。

妻・シェリル(トニ・コレット)は苦しい家計を切り盛りしつつ、個性的な家族に頭を痛めている。禁煙できないのはそのストレスのせいか。

長男ドウェーン(ポール・ダノ)は空軍のテストパイロットになる夢を持っており、実現するためにニーチェに倣って一切口を利かない願掛けを9ヶ月も続けている。極端な人間嫌いで、勿論家族も嫌っている。

妹オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)は子供のミスコンを目指しており祖父との練習を怠らない。

祖父(アラン・アーキン)はヘロイン中毒で、そのために老人ホームを追い出されて息子一家に引き取られている。典型的なエロジジイでドウェーンにはできるだけ多くの女をこますようアドバイスをしている。何故かオリーブのダンスの師匠。

こんな一家にシェリルの兄(スティーヴ・カレル)が自殺未遂し、引き取るところから映画が始まる。この兄は自称「世界一のプルースト研究家」であるが、ゲイで恋人(男)をライバルに取られた上、教えていた大学をクビになり、傷心自殺を図ったのである。リチャードからは「負け犬」となじられ、祖父からは「ホモ」と馬鹿にされる。

こんなとことん絶望的な一家にオリーブが繰上げで「ミス・サンシャイン」の大会に出場が決まったことが知らされる。ひと悶着あった末に全員で大会が行われるロサンゼルスに向かうこととなるのだが、その行程で夫々がとてもミスコンどころではない状況に陥り…。と、こんな感じのお話。

超個性的な面々で、当然家族はバラバラ。騒々しいやり取りの中、一番どうでもよさそうな妹と祖父のエピソードが最後の重要なキーとなっているのが凄い。「やられたー!」って感じ。この映画の素晴らしさはよく練られた脚本にあるのだと思う。考え抜かれたキャラクターと伏線が効きまくりのストーリー展開が見事。最後は大爆笑なのだが、同時に胸が熱くなる。前半笑わせて最後に泣かすという映画は多々あるが、この二つの感情が同時にこみ上げてくるというのは稀有である。

とにかくお薦め!


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コメント 10

ジジョ

こんにちは(^-^)
わたしもこの映画大好きです☆ 爆笑&号泣でした〜。
TBさせていただきますね♪
by ジジョ (2007-01-08 04:06) 

丹下段平

ジジョさん、こんにちは。コメント&niceありがとうございました。
本当に素敵な映画で、多くに人に観てもらいたい作品でしたね。
by 丹下段平 (2007-01-08 04:19) 

アートフル ドジャー

こっれ、多分輸入DVDで購入してあるはずですね・・。早速観なきゃ~。
by アートフル ドジャー (2007-01-09 21:51) 

丹下段平

もうDVD持ってるんですね。是非ご堪能ください。そういえば『野良猫ロック』も持っててまだ観ていないようでしたが、もう観ましたか。案外こういう物って買って満足してしまう事ってありますよね。僕も買ったきり埃を被っているDVDが結構あります。
by 丹下段平 (2007-01-09 23:28) 

coco030705

こんにちは。
いい映画でしたね。私はオリーヴがお気に入りです。
だって、すごく子供らしい子供なんですもの。
あのミスコンのライバル達と比べたら、絶対オリーヴの
ほうがユニークでよかったわ。おじいちゃんもたのしかったですね。
こういう映画は創れそうでなかなかできませんよね。
やはり脚本がよく練られていたから、いい作品になったんでしょう。
TBさせていただきます。
by coco030705 (2007-02-06 16:41) 

丹下段平

ココさん、ご覧になりましたか!
本当に脚本がよく練られてましたね。アカデミー賞の作品賞と同時に脚本賞でもノミネートされたのも納得です。
それにしてもオリーブちゃん、いくらミスコンの地方大会とはいえ、よく2位に入ったよな~と思える昨今です。
by 丹下段平 (2007-02-06 22:11) 

カツミアオイ

 こんにちはTB返しありがとうございます。
 私も、これを2006年中に見ていたら!と悔しがった口です。ちょうどこれを見た前が、「それでも僕はやっていない」だったので、2007年しょっぱなからすごい作品が続けて来ちゃったよ~!と。

 脚本のよさ、は昨今のハリウッドには稀有なまでの細やかさにありますよね。
 こういう作品が、アメリカから出てきてくれるのは、すごく嬉しいです。
by カツミアオイ (2007-02-18 12:04) 

丹下段平

カツミアオイさん、コメントありがとうございました。
近年、一番駄目なのがアメリカ映画ではないかと思っていましたが、このようなインディペンデント作品は観るべきものがあると思い知りました。
作品賞とは言いませんが、アカデミー脚本賞は獲って貰いたいものですね。
by 丹下段平 (2007-02-18 23:28) 

ももも

いや~、いい映画でした★
私的には、大好きなスティーブ・カレルがでていた事と、オリーヴの「アイスクリーム好きなんだって!」と言ったときの笑顔、そしてドウェーンの全て!(笑)が好きっす!

あのダンスシーンはこっぱずかしかったですが、ちょっと感動してしまったり。ユニークな映画ですよね。
by ももも (2007-08-23 11:14) 

丹下段平

ですよね。面白かった!
ちょっとイギリス映画っぽい雰囲気も漂ってて、僕もツボでした。
もう一度観たい映画です。
by 丹下段平 (2007-08-24 00:31) 

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