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「リトル・チルドレン」 [映画(2007)]

この映画を日本語で平たく言ってしまえば

ヨロメキ恋愛ドラマ

と、至って下世話な雰囲気になってしまう。お互いに伴侶と子供一人の家庭を持つ女と男の不倫を核に、その家族や友人とのエピソードが絡む。これだけならありきたりの実に平凡な作品になってしまうのだが、これらと少し関係性の薄いところで幼児に対する性犯罪で服役していた男が、彼女らの住む郊外のベッドタウンに帰ってくるエピソードが加わる。このパートのお陰でありきたりな不倫ドラマの印象は薄まり、満たされない思いを感じながら、それを変えようともがく人々の群像劇に見えてくる。

こういう映画は役者の良し悪しで作品の評価が大きく変わる。その点、この映画は主人公のサラにケイト・ウィンスレットを配したのは大正解で、夫との仲は冷え込み一人娘に愛情を持てない家庭人としての自分に満足が出来ないインテリ女という役をリアルなものにしていて見事。あまりにもリアル過ぎて、かえって共感できる部分が減ってしまうのだが、本当にこんな心境の女性は日本でも多いように思えてしまう。行動が身勝手で、一番迷惑を被るのは子供であろう。もしこの映画を子供の視点から描いたら酷く冷たい親として表現されることだろう。

それから母親に溺愛されて育ち、挙句の果てに性犯罪を犯して捕まり、刑務所から出所してきた男を演じたジャッキー・アール・ヘイリーも凄い。日本にもアキバ辺りに行けば結構いそうなキャラで、薄気味悪くも哀しい。幾つもの映画賞を取ったのも納得の演技。このジャッキー・アール・ヘイリーって名前に微かな記憶があったのだが思い出せずにいた。で、パンフを買ってびっくり。

『がんばれ!ベアーズ』でバイク乗ってた不良少年かいっ!

…あまりにも老けてしまっていた。

そりゃあそうだよ、『がんばれ!ベアーズ』をリアルタイムで観た自分だって…


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コメント 6

coco030705

こんにちは。
あの気味の悪い人は、ジャッキー・アール・ヘイリーっていうんですね。
演技を感じさせないリアルさでしたね。
見た直後は、たいしておもしろい映画じゃなかったと思ったんですが、
自分でコメントを書いたり、皆さんのコメントを読んでいるうちに、
色々な部分が見えてきて、結構重みのあるうまくできた作品だなと
思い直しました。
by coco030705 (2007-09-13 03:06) 

丹下段平

機会があったら『がんばれ!ベアーズ』観てみてください。きっと愕然とすると思います。
歳はとりたくねぇな~。
by 丹下段平 (2007-09-14 06:43) 

アートフル ドジャー

ええ~!・・って言うか聖林はこ~言う事が有るから凄い!。先日BSでやってたバック トゥ~も2で今や有名人になった彼ッが・・・。
by アートフル ドジャー (2007-09-14 21:03) 

丹下段平

え、『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』に誰が出てたんですか!?
by 丹下段平 (2007-09-15 03:52) 

m10

ケイト・ウィンスレット、よかったですね!
by m10 (2007-09-16 21:29) 

丹下段平

m10さん、コメントありがとうございます。
ケイト・ウィンスレットは上手いですね。彼女が出た映画はそれだけでワンランクアップするような気がします。
by 丹下段平 (2007-09-17 04:25) 

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