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「P2」 [映画(2008)]

なぜわざわざ金まで払って怖い思いをしたくなるのか、と冷静に考えると理解し難い行為なのだが、ある一定の周期でそんな体験がしたくなるようである。ありふれた日常の中では体験できないようなこと(一概にそうとは言えないかも)に遭遇してみたい欲求があるのだろうか。

この『P2』は予告編を観てそんな欲求に応えてくれそうだったので観ることにした。無人の地下駐車場という限定された空間の中で、迫りくる異常者から逃れようとするだけの、実にストレートなスリラーであり、あまり難しいことを考えたくなかった気分の時にはピッタリな作品である。

クリスマスイヴだというのに仕事に追われ、気がつくとオフィスにただひとりになってしまったアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)。深夜になり、ようやく仕事場を後にし、地下の駐車場で車に乗り込んだがエンジンがかからない。駐車場の警備員のトーマス(ウェス・ベントリー)に見てもらうが直らず、仕方なくタクシーを拾おうと地上階に上がるが玄関は既にロックされており、そこからは外には出られない。再び駐車場に戻り、車の出入り口に向かおうとするアンジェラだったが、突然駐車場の電気が全て消えてしまい周囲は真っ暗闇になってしまう。携帯の明かりを頼りに歩くアンジェラの背後に人影が忍び寄る。と、突然襲われ失神。目が覚めたアンジェラの目の前にはにこやかに微笑むトーマスの姿があった…という物語。

都会の無人になった地下駐車場で異常者と二人っきりになってしまった、という設定が上手い。クリスマスイヴで皆早く帰ってしまった、という都会の盲点も説得力がある。ただ怖がらせることが目的なら捻りのないシンプルな設定で充分という創り手の判断は正しい。話を複雑にする必要はないし、他のホラーのように被害者を増やして残虐なシーンのオンパレードにする必要もない。ヒロインがしっかりした演技を見せてくれれば、彼女に襲いかかる恐怖だけで物語は成立する。ちなみにタイトルの『P2』とは地下2階駐車場の略で、この階に警備員室がある。駐車場はかなり広く、地下4階まである。この限られた空間をヒロインがひたすら逃げ回る内容なら製作費も安く済む。まさにB級映画のお手本のような創りである。

実は観終わってから知ったのだが、この作品は成人指定の映画であった。エロなシーンは皆無で残酷な場面も少ないのに、とも思えるのだが、あまりにも現実的な犯罪の設定を考慮したからなのだろう。たまにはハラハラする映画でも、という人にはその気持ちを満たす作品になっていると思う。だけど日常的に地下駐車場を利用している人(特に女性)はトラウマになる可能性がある、かも。

P2.JPG


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アートフル ドジャー

 怖~~~っ。僕は基本的に小心者なのっでこの手の作品は自宅で観る事にします。
by アートフル ドジャー (2008-05-27 10:54) 

丹下段平

リアルなだけに真に迫る恐ろしさがあります。こんな事件は実際に起こっても何ら不思議じゃない、ってところが怖さです。
by 丹下段平 (2008-05-29 00:23) 

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