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「SHINOBI」 [映画-DVD]

忍者屋敷.JPG先日旅行で伊賀(三重県伊賀市)に行った。こんなにいろいろなメディアで有名なのに、僕の周りでは行った事のある人はゼロ。だけど小さい頃から忍者モノを観て育った者としては、一度は訪れてみたいとずっと思っていた場所であった。果たして現代の忍の者たちはどんな暮らしをしているのか…

な~んて外人じゃあるまいし、忍者に会えるとは思わないけど、とにかく行きたかっただけの話。やはりいろんなところで忍者のキャラは使われていたけど、もっとクドイくらいにアピールしてもいいんじゃないかと思えた。だって日本でこんなにアピールするものはないくらいのキャラなのだから、大勢の観光客を集められるはずだと思う。海外からの客は京都・奈良とセットで呼んで来れるはずだ。

それから松尾芭蕉誕生の地という面も、もっとアピールしてもいいんじゃないかと思えた。どこへ旅行しても見かける芭蕉の碑。だけど誕生の地というのは、そのどれよりも強いはず。案外知られていないし、これだけでもうまくやれば観光客を引っ張って来れるんじゃないだろうか。こんなふたつも強烈なものを持ちながら活かしきれていないのはもったいない話である。

SHINOBI…とまぁ、偉そうに語ったところで本題。伊賀に行ったことだし、何か忍者映画でも観てみようということで、レンタルDVDで選んだのがこの『SHINOBI』。本場で実際に手裏剣を投げ、忍者屋敷も見学してきた今の俺はちょっとうるさいゼ、とか思い上がりながら観たのだが、オープニングでこの映画の原作が山田風太郎の『甲賀忍法帖』だと知り、「えっ、伊賀じゃなくて甲賀だったのか。謀られたっ」と思ったが、ちゃんと伊賀も同じくらいの比重で出ていた。

天下統一を果たした徳川家康。戦乱の世が終わり、存在が邪魔になった忍者の戦闘能力を恐れ、敵対するが冷戦状態の甲賀と伊賀の忍者を戦わせた挙句、一掃を企てる。駿府城に双方の頭を呼び、各々5名の代表者同士で戦い、勝った方に天皇家の跡継ぎを与えると告げる。その合計10名の中には伊賀の頭の娘・朧(仲間由紀恵)と、甲賀の頭の息子・弦之助(オダギリジョー)の名もあった。実はこの二人は叶わぬ恋と知りながら逢瀬を続ける恋人同士であった。しかし、お互いの頭同士で戦い、相打ちで死亡したことをきっかけに、伊賀と甲賀の熾烈な殺し合いが始まってしまった。果たして朧との運命は、そして伊賀と甲賀の運命は…というお話。

実は山田風太郎は好きで、この『甲賀忍法帖』も随分前に読んでいた。観ている内に何となく思い出してきて「そうだった、そうだった」とか「そうだったっけ?」なんて思いながら鑑賞。小説のこの作品は、山田風太郎の作品の中でもかなり面白かった記憶があったのだが、映画は…

なんか、あまり面白くない

という残念な出来。山田風太郎の小説は、主に肉体を使った破天荒な忍術を医学的と言うか科学的と言うか、もっともらしいけど出鱈目な解説があり、忍術と真面目くさった説明とのギャップが面白かったりするのだが、映画では削られている。そのため登場する忍者の人間離れした存在のユニークさが活きず、忍術合戦になっても盛り上がらないのが残念。それから内容面でも、忍者の戦いよりも『ロミオとジュリエット』的なメロドラマに主を置いた感が強く、作品の面白さを妨げている。もっと本来の部分をしっかり描いてほしかったのだが、このキャスティングだからメロウな方向に行ってしまったのだろうか。

それと役者が良くなかった。主役の二人とも時代劇向きとは思えなかったが予想通り。特にオダギリジョーはもっさりとした現代人にしか見えず、過酷な修行を積んだ忍者とは到底見えなかった。彼は良い時と悪い時の差が激しいように思える。それからまだ幼さが残る沢尻エリカが出演しており、この時点では下手っぴぃだったのはご愛嬌。

―とまぁ、予告通り「今の俺は忍者モノにはうるさいゼ」的な感想になってしまったが仕方がない。何たって伊賀で修行してきたばかりなのだから(手裏剣5回投げただけだけど)。


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コメント 2

ばん

25年位前に忍者屋敷に行った事が今脳裏に浮かんできました。
神奈川から車で行きました。多分伊賀だったように思います。田舎だったように記憶していますが。
by ばん (2008-08-15 08:46) 

丹下段平

ばんさん、ありがとうございます。
上野市は小さな町でしたが、城下町らしい風情もありました。甲賀も案外近くて、こちらの方がもっと田舎っぽい感じでしたね。
by 丹下段平 (2008-08-15 10:03) 

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