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「GSワンダーランド」 [映画(2008)]

1960年代末期から1970年代初頭までの、GS(グループサウンズ←まぁ、ゆる~いポップスですな)を題材にした青春映画。目の付けどころが他とは一線を画した感があるに興味をひかれて鑑賞してみた。しかし、映画のアイディアが閃いた時点で創り手が満足してしまい、内容が伴わないこともよくあるパターンなので、ちょっと不安を抱えつつ席に着いたのだが…

GSブームに沸く1968年。GSに憧れてグループ〈ザ・ダイアモンズ〉を結成したマサオ(石田卓也)、シュン(水嶋ヒロ)、ケンタ(浅利陽介)。ひょんなことから芸能プロダクションの社長(武田真治)にスカウトされ、レコードデビューも間近に思われたが、レコード会社から3人では弱いと却下されてしまう。慌てて社長が連れてきたもう一人のメンバーは、数日前にプロダクションに売り込みにきたミク(栗山千明)だった。男装して誤魔化していたが、メンバーにはばれてしまい、ギクシャクしながらもデビューとなる。しかしさっぱり売れず、方向転換を余儀なくされる。困ったレコード会社の担当者(杉本哲太)は彼らにタイツを履いた王子様ファッションを思いつく。グループ名も〈ザ・タイツメン)に改名し再デビュー。これが当たり、人気はウナギ登り。特に男になり済ましたミックと名乗ったミクに人気が集中し…というお話。

これが予想以上に面白かった。何しろ1960年代後半の雰囲気がよく出ている。僕は子供過ぎてこの映画の主人公たちとは交わらないような生活を送っていたものの、何となく時代の雰囲気は覚えている。だから面白いと同時に懐かしいとも思えた。音楽もオリジナルだが、橋本淳作詞、筒美京平作曲といった凝りようで、当時っぽい曲が映画を盛り上げる。

…と書いていくと絶賛しているかのように誤解されそうだが、物足りなさもあった。何しろ主人公たちがあまり苦労せずに成功していくので、その分共感度が低く、クライマックスで感動するまでには至らなかった。時代を再現する面白さや懐かしさは伝わったが、それ以上はなかった。お話にもうひと工夫があれば…とちょっと残念。

とは言え、本田隆一監督が用意したオチはグンバツ。これには「ヤラレタ~」っとなること請け合い。

GSワンダーランド.jpg


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石田卓也ファン

栗山千明のインタビュー記事に触発され、新宿のミニシアターで観たのですが、正解でした。何より配役の妙に感心。
芸達者な石田卓也と浅利陽介、それにイケメンの水嶋ヒロが加わり、紅一点はエキセントリックな顔立ちの栗山、ですからね。
但し、ザ・タイツメンの親衛隊少女に マナ・カナ(NHK「だんだん」主演の双子)を起用した安直さは いただけません。

劇場の客席に五十代の女性客(往年のGSファン)が目立ったのは当然としても、十代の女性グループの大挙入場は意外でした。1960年代回顧のシャレと云うより、水嶋目当てと推察したのですが・・・
劇中、胡散臭い梶井社長(武田真治)の台詞「本当に音楽が好きなら、(芸能界で)仕事にしない方がいい。・・・」は、真実を突いていて、人生の警句のようでしたね。
シューカツの大学生の胸に響く言葉だったと思います。
芸能界は、売れてナンボの世界。だから、売れるためなら手段を厭わない。主義主張や芸術性なんて関係ない、女を男だと偽っても平気。
要するに、本作は1960年代に仮託して「人気の為なら何でもアリ」の無節操な業界を痛烈に皮肉った青春映画と云えますか。

by 石田卓也ファン (2008-11-24 17:36) 

丹下段平

石田卓也ファンさん、書き込みありがとうございました。でも、せっかく充実した内容ですが、貴方のブログを読みたくてもページに辿り着けませんでした。間違えてしまったのか、てきとうなアドレスで登録したのか分かりませんが、何だかがっかりしました。できましたらちゃんとしたのを教えてください。

当方、映画は好きですが、芸能界の裏側にはあまり興味がないので映画の深みを感じられなかったのかもしれません。同じバックステージ物では、ジャニス・ジョプリンをモデルにした『ローズ』があまりにも素晴らしかったので、このくらいでは物足りなさを感じたのも事実です。もしご覧になっていらっしゃらなければ、ぜひご観賞ください。
by 丹下段平 (2008-11-25 00:41) 

CORO

濃い世界をあっさりと仕上げた作品でしたね。
ザ・フレッシュ・フォーのオチは最高でした。
しかし丹下さん…栗山千明、似すぎです^^
by CORO (2009-07-24 20:41) 

丹下段平

COROさん、ありがとうございます。
オチがグンバツに面白かったですね。これくらいキマルのも珍しいくらい。
配役も良かったと思います。
by 丹下段平 (2009-07-25 11:25) 

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