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「AKIRA」 [映画-今月のおススメ]

量販店で見かけ、ちょっと高かったけど結局買ってしまった『AKIRA』のBlu-ray Disc。家に帰ってちょっとだけ観てみようと思ったら、面白くて途中で止められずに最後まで一気に観てしまった。

ショート・ピース (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)大友克洋の漫画に最初に出会ったのは随分早く、高校の同級生が短編集の『ショートピース』を貸してくれたのがきっかけだった。その頃はまだ「知る人ぞ知る」存在で、後年まさか世界的に著名な凄い作家になるとは思いもしなかった。初期は日常的だけどヘンな世界観が面白かったが、数年後には『童夢』を発表し「この人って凄かったんだ」と驚嘆した。『童夢』はまさに映画の絵コンテを見るかのごとく、紙面が動いているかのような躍動感に溢れた傑作だった。

Akira (Part1) (KCデラックス 11)それから間もなく発表されたのが『AKIRA』で、これももちろん凄い作品ではあったが、既に『童夢』にかなり驚かされた後だったので、『童夢』のスケールを大きくした延長線上にある作品といった認識であった。もちろんこの2作品が日本漫画界の金字塔であると思っているし、大友克洋の作品をほぼリアルタイムで接することができた幸運を素直に喜んでいる。

AKIRA前売りB.JPGそんな『AKIRA』が大友克洋自身の手によりアニメーションになり、ファンとしてはもちろん封切りの劇場で鑑賞した。あの膨大なスケールの物語が映画の枠に収まるのか興味津々であったが、原作を大きく改定し、ちゃんと枠に収まっていたのには驚いた。ストーリーの大きな流れは変えていないが、キャラクター設定を含めた全面改訂とも言える作品であったのには面食らった。当時としては先端的な映像表現に加えて、芸能山城組による音楽が実に効果的で、しばらくは映像プラス音楽が頭の中から離れなかった。

しかし、その後はマンガを読み返すことはあっても映画を観直すことはしなかったので、今回は約20年ぶりに観直すことになった。実は原作を大きく変えていたことも忘れていて、展開も覚えていなかったので、ついつい時を忘れて観入ってしまった。そして、そのスケールの大きさと迫力に圧倒されたのだった。何年経っても色褪せない完成度は、この時既に日本のアニメーションは頂点に達していたと思わせてくれる。心拍数を上げるかのような芸能山城組の煽るような音楽も、21世紀の今でも新鮮である。

ぜひ未見の人に観てもらいたい作品である。できたら映像、音質と最高な状態であるBlu-rayで体感して、凄さを知ってもらいたい。

AKIRA [Blu-ray]

AKIRA [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: Blu-ray

タグ:大友克洋
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コメント 4

baldhatter

> 初期は日常的だけどヘンな世界観が面白かったが、数年後には『童夢』を発表し

私は逆に、『ショートピース』から『気分もう戦争』までのほうが好きで、『童夢』の方向に行ってしまったのが残念でした。
今 Wikipedia を見てみましたが、漫画単行本が驚くほど少ないですね。
by baldhatter (2009-03-02 15:04) 

nexus_6

Blu-ray... 再生出来る機器をまだ持っていません。(涙)

大友克洋を読んだのは、'80年に『漫金超』に掲載された「サン・バーグズヒルの思い出」が最初でした。それまであんな映画的なカット割りの漫画は観た事が無く、子供ながらそのセンスにやられたのを覚えています。


by nexus_6 (2009-03-03 00:30) 

丹下段平

baldhatterさん、こんにちは。
僕も初期の作品も好きです。人間臭い感じがいいですね。
『童夢』以降は別の作家になってしまったかのような印象です。
by 丹下段平 (2009-03-03 08:09) 

丹下段平

nexus_6さん、こんにちは。
僕も引っ越ししなければ、まだblu-rayは買ってなかったと思います。何かきっかけがあると思い切れるものですね。

大友克洋って最近漫画を描いているのでしょうか? その辺、すっかり疎くなってしまいました。映画のカット割りのようなスタイルから本当の映画に移行してしまって、それっきりなのかな?
by 丹下段平 (2009-03-03 08:17) 

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