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「冷面虎 復讐のドラゴン」 [映画-DVD]

冷面虎 復讐のドラゴン [DVD]何故か無性に「ド」がつくくらいのB級映画を観たくなる時がある。面白いけどためにはならない、娯楽に徹したアクション映画。でも大概はそこそこの満足度しか得られないのだが、またそれが良かったりする。こうなっては最早ビョーキなのかもしれない。この『冷面虎 復讐のドラゴン』だってショップで見かけて衝動的に購入してしまったDVD。日本を舞台に創られた香港製カンフー映画で、ブルース・リーのために企画されたが、出演を断ったため代わりにジミー・ウォングが引き受けたというところに惹かれた。日本人では『サインはV』の岡田可愛が出演しているのも懐かしかった。

ところで主演のジミー・ウォングだが、日本での知名度は低いがアジアでは“天皇巨星”と呼ばれたほどの人気俳優。調べてみるとカンフー映画は、元々はジミーが始めたもので、彼の作品を観たブルース・リーが触発されて自身でもカンフー映画を創るようになったのだとか。つまりジミーが本家で、ブルース・リーはある意味パクったことになる。しかし世界的には後出しの方がずっと有名になってしまったのだから皮肉なものである。おまけにこの作品はブルース・リーが蹴った企画の代役みたいなもの。本家としてのプライドはないのかと問いたいところだが、「出してもらえるなら何でもやりまっせ」みたいな拘りのなさがジミーにはあったのかもしれない。

さて、この『冷面虎 復讐のドラゴン』なのだが、1973年に創られた日本を舞台にした作品だから、さぞやヘンなニッポンが描かれていることだろうという期待に応えてはいるものの、欧米人とは違い同じアジア人であることから、出鱈目な感じはしない。冒頭、流しの岡田可愛の歌で始まるのだが、いきなり中国語。それはおろか、全て中国語で、日本人同士の会話まで中国語である。まるで日本語は存在しないかのような世界。主人公のジミー・ウォングが父の死の真相を探るために一味に加わるヤクザも武器はほとんど使わず、暴力はカンフーで行う。日本を舞台にしているものの、そんなことを忘れさせる香港映画テイストなんである。おまけに舞台の京都で格闘していたはずなのに、いきなり浜名湖の舘山寺温泉ロープウェイになだれ込んで、湖上のロープウェイの中でアクション。そしてジミーはそこから浜名湖への大ジャンプという見せ場もある。撮影が下手なのであまり迫力を感じないのはご愛敬。

全体的に東映B級アクション映画の雰囲気に近いなと思って、昔書いた『女必殺拳』の記事(→こちら)を読み返してみたら笑ってしまった。あちらには流暢な日本語の香港人が出ていた。こちらはその裏返し。やってることも大差なく、五十歩百歩ってところ。きっと欧米人にはどちらが香港映画か日本映画かは見分けがつかないことだろう。

ドB級映画ということを覚悟さえしておけば、ポップコーン片手にツッコミ入れながら楽しめる作品。たまにはこんな映画もいいんじゃないかな。

それにしても原題は『冷面』で、英語のタイトルはA Man Called Tigerなのに、日本の副題は『復讐のドラゴン』なのはなぜ? 香港カンフー映画は何でもかんでもドラゴンで売っちゃおうってのは、ブルース・リー映画と間違えることを狙った、どさくさ紛れのセコイ商売じゃない? まぁ、こんないい加減さが昭和っぽくて好きなんだけどね…

冷面虎.gif


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コメント 2

CORO

これはなかなか魅力的な作品ですね。
レンタル化されていないのが残念です。
by CORO (2009-07-18 21:16) 

丹下段平

レンタルしないでしょうねぇ。置いたとしても借りるのはかなりのマニアだけでしょうから。ジミー・ウォングがブームになれば別ですけど。
by 丹下段平 (2009-07-18 21:47) 

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