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「釣りバカ日誌20 ファイナル」 [映画(2009)]

22年もの長きに渡って続いてきた『釣りバカ日誌』シリーズも20本目(番外編も含めれば22本目)で最終回を迎えた。1作目から共同で脚本を書いてきた山田洋次が、『男はつらいよ』ではしなかった長いシリーズの最終回でどう決着をつけるのかを観てみたかった。

思えばこのシリーズの1作目(1988年)を封切りで観ている。これは以前『男はつらいよ』の記事(→こちら)で書いているのだが、その頃寅さんフリークの友人Nに付き合わされて毎回欠かさず『男はつらいよ』に通っていて、『釣りバカ日誌』は寅さんの併映、つまり2本立てのおまけ作品のような位置づけとしてついでに観たのだった。しかし1作目は抜群に面白く、Nは椅子から転げ落ちながら笑っていた。僕は「そこまで面白いか?」と思ったのだが、併映の寅さんが今ひとつの出来だったことも手伝って、かなり好印象を持った。

それから何本かは寅さんとセットで観ていたのだが、渥美清が亡くなって寅さんは幕を閉じ、『釣りバカ』がメインになってからはずっと観ることはなくなっていた。疎遠になってから10年以上を経て久しぶりに観賞したのが2007年に公開された『釣りバカ日誌18』(→記事)。出演者がすっかり老け込んでおり、驚いたと同時に最終回が近いことは見てとれた。ハマちゃん(西田敏行)、スーさん(三國連太郎)をはじめレギュラーメンバーが体力的にキツそうに見えてしまい、特にハマちゃんの上司役の谷啓は相当辛そうで心配になってしまった。そこからさらに2年。マンガと違って役者は生身の人間なのだから、原作がまだ続いていようが、映画ではここでピリオドを打つのは当然の成り行きなのだろう。

『釣りバカ日誌20』であるが、前半はいつものパターン。しかし松坂慶子や吹石一恵らが華を添えているのにも関わらず暗いものを感じるのは「不景気」や「老化」が映画に影を落としているからで、『18』の時に心配になった谷啓は会社のシーンで姿すら現さず、観ているこちらとしては心を痛める一方になってしまった。

実は最終回と言えど「そんなに変ったこともなく何とな~く終わるのかな」と予想していたのだが、後半になって驚きの展開が待っていた。何とスーさんが危篤となってしまい、死後の世界に行ってしまうのであった。「そこまでやっちゃうの」と1作目以来のサプライズ。こんな終わらせ方をするのかと信じられない気持になったのだが、結末はこの作品が純正「松竹映画」であることを踏まえて想像していただきたい。

それにしても最後のカーテンコールを観ながら頭をよぎったのは、1作目で椅子から転げ落ちて笑っていたNのこと。君はこの最終回を観るのだろうか。君に誘われて1作目を観に行った僕が観たくらいだから、きっと君も観ることだろう。そして22年前のことをを思い出したついでに僕のことも思い出してくれるのだろうか…

釣りバカ日誌20.gif


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コメント 8

なぎ猫

映画の内容とか、というか、この記事のまとまりのよさが好きです。変なコメントでごめんなさい。N君、思い出してるといいですね。
by なぎ猫 (2009-12-27 22:34) 

duke

釣りバカは・・嫌いじゃないんですけど、圧倒的に漫画の方が好きでして。。
何故かと言うと漫画のハマちゃんは意外と真面目で清潔感があってエロくないからです。あ、映画も面白いと思います。
by duke (2009-12-28 00:27) 

丹下段平

なぎ猫さん、こんにちは。
思い出してくれるといいのですが、どうでしょう? もう飽きていて観ない可能性もありますが…
by 丹下段平 (2009-12-28 07:58) 

丹下段平

dukeさん、こんにちは。
確かに原作とは随分違いますね。ハマちゃん若いし。
映画は西田敏行の個性を活かしているのでしょう。
設定以外は原作と映画は別物ってことでしょうね。
by 丹下段平 (2009-12-28 08:03) 

漢

随分……昔になりますが……山形の居酒屋で西田さんと同席した時……これからは「釣りバカ」の時代だからガンバッテ下さいと……お話したことを思い出しています……映画は不滅だけど俳優は老いる……お疲れさまでした!
by (2009-12-28 11:41) 

ばん

正月映画の楽しみがなくなりますね、さみしい限りですね。
by ばん (2009-12-28 22:13) 

丹下段平

漢さん、こんにちは。
西田さんと居酒屋で同席されたのですか。さぞや楽しいお酒だったことでしょうね。羨ましい。
by 丹下段平 (2009-12-29 02:03) 

丹下段平

ばんさん、こんにちは。
それほど熱心な観客ではありませんでしたが、終わるとなると寂しいですね。
ただ22本も作品が残っているので、今後も観たのも観ていないのも楽しむことができます。どうせなら出演者が若くて元気があった頃の作品を改めて観てみたいと思ってます。
by 丹下段平 (2009-12-29 02:09) 

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