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「リアル・スティール」 [映画(2011)]

長年映画を観続けてくると、積み重なった経験から何となく物語の先が予想できてしまうことがある。早い話、この『リアル・スティール』(ショーン・レヴィ監督/スティーブン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキス製作総指揮って豪華だな…)がそうだったってことなんである。

元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)はリングを降りた今、ロボットボクシングのトレーナーとして貧しい日々を過ごしている。そんなある日、別れた元愛人との間にできたひとり息子のマックス(ダコタ・ゴヨ)の親権を故人となった愛人の叔母夫婦が譲ってほしいという話が舞い込んだ。 譲る代わりに大金を手にしたチャーリーであったが、叔母夫婦の長期旅行中にマックスを預かることになった。自分を売った父に反発していたが、ロボットボクシングに興味津々のマックスは次第に父との距離を縮めていく。そしてマックスを売った金で手にしたロボット「ノイジーボーイ」が試合に敗れ破壊された親子は、偶然ゴミ捨て場で一体のロボットを見つける。それが旧型のスパーリング用ロボット「アトム」であった…ってなお話。

この作品を観ている途中で「過去のボクシング物のいいとこ取り」していることに気が付いてしまった。戦うのがロボットなので目先を変えてはいるが、それを外せばかなりベタなボクシング物なんである。ボクサーの父と息子って設定の作品は何本もあるし、特に後半クライマックスまでの展開や結末なんて、ボクシング映画と言えばコレ、ってくらいに有名なあの作品にソックリ。途中でそれに気付いていたので試合結果は「やっぱり」であったのだ。

そんな「いいとこ取り」映画なのでツボは押さえられており、間違いのない作品には仕上がっている。ただ、人間の肉体を痛めつけるボクシングの哀愁は、戦うのがロボットの分薄く、同時に感動も薄くなり物足りなさを感じた。『リアル・スティール』を観終わってすぐ、イタリアの種馬に会いたくなった…

リアルスティール.gif

(え、公開終わってるって?) 


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「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」 [映画(2011)]

スティーブン・スピルバーグ監督の新作と聞いたら、僕が若かった頃であれば胸がときめいたものだが、残念ながら最近はすっかりそんな気持ちにはならなくなってしまった。この『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密』も少し前に予告編を観ていたのだが、派手なアクションでも心が躍るような高揚感はなく、ありきたりな他の作品とは一線を画している印象もなかった。なので「期待薄だけど他に観たい映画もないし…」「スピルバーグ作品だから少しくらいは見所あるだろう」くらいの気持ちで劇場の椅子に座った。

少年レポーターのタンタン(ジェイミー・ベル)はある日露店で船の模型を購入した。その直後、怪しげな人物2名から相次いで譲ってほしいと持ちかけられた。この模型を気に入ったタンタンは断ったが、何やらいわくつきな感じ。タンタンが模型となったユニコーン号を調べている最中、家は荒らされ模型は盗まれてしまった。しかし模型に隠されていた謎の巻き物が部屋に残されていた。ユニコーン号の秘密を巡ってタンタンの冒険が始まる…ってなお話。

スピルバーグの冒険映画なら『インディアナ・ジョーンズ』シリーズが思い浮かぶのだが、同じジャンルを今さらやるからにはかなりの進歩がありそうなもの…なんだけど、これがどうしたものか、たいした作品になっていない。確かに役者の動きを素材にしてコンピュータで処理するパフォーマンス・キャプチャーという実写とアニメーションを融合させた映像は凄い面もある。実写なら不可能な映像表現を可能にする技術は見事である。…でも、それだけ。

この技術を全編で取り入れたスピルバーグの盟友ロバート・ゼメキスの作品(→こちら)もそうだったが、コンピュータ処理をされたこの手法は出演者の精気が抜かれてしまうので、観ていてどうにも居心地がよろしくない。おまけに物語もお伽噺的なので、観客であるこちらの感情移入は難しく、単なる傍観者的なスタンスになってしまう分、醒めた気持ちになってしまう。まぁ、スピルバーグ作品の後世には残らない一本に付き合った、ってなところだろうか。

でも、きっとスピルバーグならこの手法をもっと上手く映画に活かせるかもしれない。今回の『タンタン』はその布石だった…という結論になってほしいんだけどなぁ…

タンタンの冒険.gif


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「指輪をはめたい」 [映画(2011)]

以前は東京にある会社に通っていた。夜、同僚としこたま飲んで、駅で別れて…朝起きたら自分のベッドで目覚めた。しかしどうやって家までたどり着いたのか、その間の記憶が一切ない。なぜか家に着いてから着替えをしてシャワーも浴びた様子。でもまったく覚えていない。これも一種の記憶喪失なんだろうか。この映画『指輪をはめたい』は、僕のなんかよりもよっぽど大切な記憶を失ってしまった男が主人公の物語。

製薬会社の営業マン・片山(山田孝之)が意識を取り戻したのは病院のベッドの上。医者(水森亜土)によると、スケートリンクで転んで頭を打ち、意識を失って病院に運ばれたらしい。しかし片山はその時の記憶を失っていた。財布の入った鞄を取りにスケートリンクに向かうと、リンクで片山の鞄を肩からかけて滑っている少女(二階堂ふみ)の姿が。鞄の中を開けてみると婚約指輪が入っていた。しかし片山は誰に渡そうとしていたのか思い出せない。やがて以前の片山が付き合っていたのは同僚で才色兼備の智恵(小西真奈美)、人気風俗嬢のめぐみ(真木よう子)、公園でひとり人形劇をしている不思議ちゃん系の和歌子(池脇千鶴)の3人であることが判明。しかも3人とも深い関係だったらしいことも分かった。いったい片山は誰と結ばれるのか、そして以前の片山を知っているらしいスケート少女との関係は…ってお話。

謎解きがあるお話はそれだけで結構面白くなるもの。ましてや美女三人の内、誰か、なんて設定がいい。しかしながら残念だったのは結末。どうにも曖昧で分かりにくくしてしまったのが娯楽作品としてはいかがなモンなんだろうか。ファンタジーやSFのジャンルなら「それもあり」かもしれないけど、基本的にラブコメなんだから単純明快なオチの方が相応しかったように思えた。同じく記憶を失った主人公のコメディなら最近はアメリカ映画に『ハングオーバー』があるが、あちらは単純明快、スッキリと笑わせてくれる娯楽作品だったし、それが娯楽作品の王道のように感じられる。物語を難しく捻ることなんて、作家(岩田ユキ監督)の想いが強過ぎることの悪影響ってことなんだろう。

それにしても美女三人と付き合ってた主人公、記憶喪失したことを除けば羨ましい限り。状況的に『モテキ』の主人公より妬ましい。しかし『モテキ』と違って『指輪をはめたい』は創り手が女性。やっぱり最後はモテ男に対して手厳しい…あ、ネタバレしそうなので、これでお終い。

指輪をはめたい.gif


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「恋の罪」 [映画(2011)]

多作な園子温監督、今年2本目の公開作『恋の罪』は渋谷円山町のラブホテル街で起きた東電OL殺人事件を元にしたフィクション。前作『冷たい熱帯魚』に続いてスキャンダラスな事件を独自の視点と想像力で描いた作品。

ベストセラー作家・菊池(津田寛治)の妻・いずみ(神楽坂恵)は夫に従順な専業主婦で、静かで平穏な日々を過ごしていた。しかし、心の片隅に空虚な気持を抱えていた。夫の許しを得てスーパーでパートの仕事を始めるが、なかなかうまくいかない。そんなある日、モデルにならないかとスカウトされ、スタジオに行ってみるとアダルトビデオの撮影であった…というお話なのだが、やがて出会う夜は売春婦で昼は大学で教鞭をとる尾沢美津子(冨樫真)、猟奇的な事件を追う女性刑事(水野美紀)の女性3人の愛欲の物語という構成になっている。

元の事件が逮捕された容疑者はいるものの冤罪の可能性もあり、まだ解決に至らず真相も明らかになっていない。園監督は事件の謎を追うのではなく、社会的地位の高い女性が渋谷で男を漁る様子のみをアイディアとして取り入れて映画にした。内容的にあまり深みはないし、被害者に対する同情的なものも皆無なので賛否はあると思うが…

単純に面白かった。

人間の愚かさや弱さ。そんなものを過剰で刺激的で下品に描いた、いつもながらの意地の悪い視点が際立つ。常に描きたいものを作品にしてきているなら、作家としての興味は人間の「負」の部分に引きつけられているのだろう。こんなひねくれた作家性はスタンリー・キューブリックに通じるのかもしれない。

それにしても、園監督の次回作『ヒミズ』の予告編、もうやってるね。どんなハイペースで映画創ってるんだ…

恋の罪.gif


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マイルチャンピオンシップ 予想 [映画(2011)]

先日、札幌市街地に雪が降りました。「ついに」ってカンジです。でもまだ多くの地域では秋真っ盛りなんでしょうね。まぁ、マイルチャンピオンシップとは全く関係ありませんけど…

◎ 8 リアルインパクト

〇 11 グランプリボス

▲ 17 リディル

△ 1 フィフスペトル

△ 7 イモータルヴァース

外国馬が出走するけど、力関係はやってみないと分からないから主軸にしにくいし。あと、天気がどうなるんでしょ?


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「スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション」 [映画(2011)]

スクリーム4ポスター.jpg奇妙なマスクを被った殺人鬼による惨劇。そのマスクの下の真犯人はだ~れだ、って物語のシリーズ4作目。実は1作目を観て以来なので、2と3がどんな話なのか知らないのだが、1と4が同じパターンだったので、その間も同じことなんだろうと想像がつく(断言はしないけど…)。

15年前に起きたマスクを被った殺人鬼による惨劇。その被害者ながら生き残ったシドニー(ネーヴ・キャンベル)が事件のあらましを書いた『スタブ』はベストセラーとなり映画化もされている。事件のあったウッズボローは既に悲惨な出来事よりもキャラクターが独り歩きし、笑いの「ネタ」として使われるようになっていた。そんな小さな町に売れっ子作家となったシドニーが著書の宣伝活動で帰って来た。そんな中、女子高生2人が殺される事件が起きた。保安官のデューイ(デイヴィッド・アークェット)は捜査を開始。一方、シドニーのいとこで被害者の同級生のジル(エマ・ロバーツ)は、次は自分が狙われるのではないかと恐れおののいていた…というお話。

1作目を観た時、ホラーとしてはあまり際立ったものがない、『エルム街の悪夢』のウェス・クレイヴン監督作品にしては期待外れだった印象を受けた。真犯人の動機が必然的なものではなく、どちらかと言えばキ印の愉快犯的なもので、どうにもそれがスッキリせず感心できなかった。そして今回もほぼ同じパターン。ホラーサスペンスとしては2級品と言ったところだろう。

しかし、そんな僕の観方が誤りだったのではなかったかと、映画の中で気付かされた。それは劇中の人物たちが『スタブ』を観るパーティーのシーン。大勢の観客たちはホラーを観ながら大騒ぎ。お約束のシーンでは大いに盛り上がる。その様はとてもホラーを観ているとは思えない楽しみっぷり。日本の劇場で観るのとは全く違った光景である。『スタブ』=『スクリーム』だとしたら、アメリカ人にとってこの『スクリーム』シリーズは

ホラーよりもコメディに近い作品

ってことなんだろう。劇中は過去のホラー映画のお約束を茶化すネタ満載で、シリーズ1~3までもパロディのように扱われている。それを笑って楽しむのが正しい観方だったということか。そうなってくると「ホラーとしてはうんたらかんたら」なんて感想はお門違いってことになってしまう。

ただね…このシリーズを全部観てる人でかなりのホラー通じゃないと『スクリーム4』の本来の楽しみ方ができないような気がする。そうなるとかなり狭い層を狙った超マニアックな作品ってことで、なかなか創り手のターゲットは日本では多くはなさそうである。僕もそうなると対象のちょっと外。『ハロウィン』や『13日の金曜日』シリーズは1作目しか観ていない。ま、それでも観てる方か…?

スクリーム4.gif


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「モテキ」 [映画(2011)]

『探偵はBARにいる』が混雑していたので急遽予定変更して観ることにした『モテキ』。いかにもくだらなそうなポスターが「気楽に観られるよ」と誘っていて、その時のこちらの気分に合致した。

この作品、予告編から想像するに、モテナイ男の主人公(森山未來)に「モテ期」がやってきて、4人の美女(長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子)に迫られた揚句に酷い目にあう話かと思っていたのだが、こんな内容は映画の冒頭に前段の話として語られている。

「ど~いうこと?」

と違和感を感じたのだが、後で調べてみたら、この映画『モテキ』はテレビドラマの続きであるらしい。テレビドラマの続編映画って、存在を疑問に思うのだが、テレビを観ていなくてもあまり苦にはならない作品であったので、その点だけは良かった。

モテキのお陰でボロボロに傷ついた藤本(森山)はインターネットサイトの会社に何とか就職するも、社長(リリー・フランキー)や同僚(真木)らにバカにされる日々。そんな中、ツイッターで知り合った人物と会うことになった。相手は男性と思っていた藤本であったが、現れたのは超カワイイ女の子・みゆき(長澤)。しかも、趣味がピッタンコに合うので会話も弾み、だんだんいいムードに。再び藤本にモテキが訪れたのか、そして藤本には勿体ない美女とヤルことができるのかっ…ってなお話。

ま、なんですな…他愛ないっすね、実に。モテない男が考えた願望・妄想…みたいな話で、当然男に都合よくできてる。主人公が酷い目に遭うのは作者の照れ隠しってカンジだろうか。羨ましくもくだらない物語なんだけど…これが結構面白かった。

面白かったのは「見せ方」。各シーンに大根仁監督の演出に工夫があり、ひとひねりふたひねりしてあるのが笑わせてくれる。尤もかなりの変化球なので、同じことは何度もできないような気もするが。それから印象的だったのは音楽の使い方。ひと昔流行ったサブカルチャー的な音楽からメジャーなアーチストだけど代表曲じゃないような曲が使われており、これも面白い(特に大江千里の『恰好悪いふられ方』は笑えた)。

創り手の映像センス、音楽センスが独特なので、肌に合うか合わないかで映画を楽しめるか否かが決まる作品かも知れない。僕は…ツボのちょっと横…かな?

モテキ.gif


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「ピラニア3D」 [映画(2011)]

エロ・グロ・ナンセンス、と3拍子揃った「ザ・B級映画」。その3拍子の各々が“そこそこ”なのがまたB級らしいところ。

内容はとにかく人間がピラニアに襲われ、かじられ、喰われまくるというもの。その内、大勢の被害者が超ビキニのピチピチギャル(死語?)だったりするのがBらしいところ(個人的には大歓迎)。

おそらくアメリカの映画館ならば、観客はピラニアの襲撃に「ギャー」と叫び、ちょっとエッチなシーンでは「ピーピー」口笛吹いたりと大騒ぎしながら観ることだろう。創り手の狙いもそんな観客をターゲットにしているのは明らか。ってな作品なんだから真面目くさって文章を書くのもお門違いな気がする。

「とりあえず上映時間中は退屈させません」ということだけで充分。できればこんな作品はアメリカの映画館で観たかったなぁ…(いかにもよくアメリカに行ってるみたいだけど、20年近く訪れてません。念のため)。

ピラニア3D.gif←どんだけ映画と無関係なんだ…


タグ:3D
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「ツリー・オブ・ライフ」 [映画(2011)]

02銀ヒ熊賞.gif1973年『地獄の逃避行』で監督デビュー以来、この『ツリー・オブ・ライフ』が僅か5本目という寡作ながら、すでに伝説の監督という評価のテレンス・マリック監督。思えば2作目の『天国の日々』以降はリアルタイムで観ようと思えば観られたのだが、なんとなく地味な雰囲気が漂う彼の作品を敬遠してきたので、観賞するのは今回が初めてという有様。

それにしてもこの作品、世間の評判はあまり芳しくない様子…なのだが、僕はかなり面白かった。映画の冒頭、息子を亡くした母(ジェシカ・チャスティン)、成長した長男ジャック(ショーン・ペン)のモノローグがあり、過去の母と現在のジャックの視点から家長である父(ブラッド・ピット)を中心とした家族の話が展開されるのかと思ったのだが、次第にそれはちょっと違っているのではと思えてきた。

長く続くモノローグの場面で映し出される圧倒的な自然の様子、そして地球の誕生から生命の進化。最初はそれが何だか分からなくて「何で恐竜?」とか思ったのだが、途中で地球が辿って来た歴史であることに気がついた。では、その様子を目にしているのは誰かということになるのだが、それは「神」であろう。信心深い母親のモノローグは神への問いかけ。つまりこの映画は問いかけられている

神の視点で描かれた物語

ってことなんだと思う。神の目からはあまりにも些細なある家族の葛藤。長い地球の歴史の中では「どうでもいい」物語。しかし地球規模では無意味でちっぽけなものでも、そこで苦悩して生涯を終えるのが人間という生き物で、最後は神の元へ戻っていく。そんな人間の様子をひとつの家族にスポットを当てて神の視点で描いた作品というのが僕なりの見解なのだが、宗教的なことに疎いので、もっと深いものがあったようにも思われる。

そんなことを頭に置いて観たので、『ツリー・オブ・ライフ』は興味深く心を打つ作品であった。もっとも、もしこの映画をDVDで観たら早送りしていたかもしれない。観賞するなら映画に集中できる環境の映画館で観ることをお勧めしたい。

ツリーオブライフ.gif


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「デビル」 [映画(2011)]

エレベーターに閉じ込められて参っちゃったなぁ…しかも一緒に閉じ込められたのがヘンな奴らでチョ~参っちゃったなぁ…って映画なんだけどコメディではない。M.ナイト・シャマラン監督の原作を新進ジョン・エリック・ドゥールが監督したサスペンス・ホラー。エレベーターに閉じ込められた人々の密室劇と言えば邦画『悪夢のエレベーター』が思い出されるところだが、こちらの『デビル』の方がよりシリアスで緊迫感があったのだが…

上層階からの飛び降り事故があったばかりの高層ビルのエレベーター。5名を乗せて上昇していたが突然ストップし、階の途中で閉じ込められてしまった。居心地の悪い空気が流れる中、突如エレベーターの電気が消え真っ暗になった。暗がりに響く女性の悲鳴。電気が点くと身なりの良い若い女性(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)の背中が切られ出血していた。彼女のそばにいた饒舌なセールスマン(ジェフリー・エアンド)が疑われることとなり、エレベーター内は緊迫した空気に包まれる。…と、再びエレベーターの電気が消えた。すると暗がりの中、揉み合う声が…。電気が点くと最初の犠牲者が横たわっていた…ってなお話。

何となく面白そうでしょ? エレベーターという密室の中で次々に犠牲者が出て、最後に残ったのは…って、推理サスペンスになっているのだが、結論としてオカルト的なものに頼ってしまったため、緻密に積み上げた人間ドラマは飛んでしまい、何でもありなホラー作品と化してしまった。それに真犯人の扱いも反則のようなもので、推理サスペンスと思って観ていたこちらが認識不足だったように思えてしまった。真犯人を隠すなら隠すで、判明した時には観客にカタルシスを与えてもらいたいものである。せっかく面白くなりそうな設定であるものの、活かしきれず残念な作品となってしまった。


それにしてもエレベーターといえば、地下鉄さっぽろ駅にあるエレベーターが以前から気になっている。高低差は横の階段で僅か9段分しかない。もしかしたら日本一高低差のないエレベーターではないかと睨んでいるのだが、ネットで検索しても答は出なかった。もっと短いのを知ってたら教えてチョ。

…え、そんな日本一どうでもいいって? …ごもっともです…

さっぽろ駅のエレベーター.jpg


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