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2009年の3本【日本映画編】 [映画-雑記]

大晦日はその年の邦画3本を決める作業に決めている。3本に絞ることは外国映画だと少ない気もするが、昨年は邦画も豊作だったので悩んだものの、たいがいの年は丁度いい本数に思える。

しかし、ハッキリ言って2009年は不作だったと思う。挙げたい作品が足りなくて悩んでしまった。いや、昨年が良過ぎてそう思えるのかもしれない。案外こんなものなのだろうか。

愛のむきだし [DVD] 『愛のむきだし』 (園子温監督)

この作品を語る上で必ずついて回るのが上映時間の長さ。4時間弱の長編ながら長いと感じさせなかった面白さ。この作品に『プライド』も含めて、女優満島ひかりが印象に残った一年だった。

ハルフウェイ [DVD] 『ハルフウェイ』 (北川悦吏子監督)

役者との距離感が近くに思える、臨場感溢れる小品。役者が素に近いように思え、ならば北乃きいはかなり気の強い女の子なのかなと思えた。北海道が舞台なので、より身近に感じられた作品。

いけちゃんとぼく [DVD] 『いけちゃんとぼく』 (大岡俊彦監督)

少年の成長物語が瑞々しく描かれていた。主役の男の子が好演。世間的にはあまり評価されなかった作品だが、ちょっと不当なんじゃないかと思えて、3本目に選んでみた。

上記3本の中で、積極的に入れたかったのは『愛のむきだし』だけ。『いけちゃん』の代わりに『色即ぜねれいしょん』『悪夢のエレベーター』も頭をよぎったが、そんなタイプの作品じゃないような気がしてやめた。2009年は全体的に停滞したが、2010年が豊になるため力を蓄えているのだと思いたい。何せ楽しみにしている作品があるからだ。

2006年のこの企画で挙げた『ストロベリーフィールズ』(名作)の太田隆文監督が遂に始動し、来年にはその作品が観られそうなのでとても楽しみにしている。実は前作の時、監督のブログに僕の書いた記事(→こちら)が転載されたことがあった。その時からネットを通じてお知り合いになり、太田監督もこのブログをたまに読んでいてくれている様子(稀にイチゴマークのnice!が入っている)。僕の記事が転載されたブログは閉められてしまったが、現在はso-netに移ってきて再連載中(→こちら)。そして次回作のブログも別に始まっている(→こちら)。浜松を舞台にした『書道[揺れるハート]ガールズ』という作品らしい。素人には書道って映画にしにくい題材に思えるのだが、これをどう料理してくれるのか。とっても期待しております!

2009年の3本邦画.gif 

それではみなさま、良い年をお迎えください。


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2009年の3本【外国映画編】 [映画-雑記]

毎年末恒例にしている、その年観て良かった映画3本を選ぶ企画も4回目。「出来のいい」作品は評論家に任せるとして、僕の基準は「好き」ということ。友人から「何であれが入ってるの?」と言われてしまうこともあるのだが、「そんなところが僕という人間の個性なんだ」と答えるほかない。なので、3本ともホントに好きな作品で建前は一切ナシ。

スラムドッグ$ミリオネア [DVD] 『スラムドッグ$ミリオネア』 (ダニー・ボイル監督)

この作品の「熱さ」が好きだ。映像は凝っていても主人公の気持ちはストレート。ここ数年のアカデミー作品賞作品は僕のツボにピタリと嵌ってくる。この作品に作品賞を贈ったハリウッドも捨てたモンじゃないと感心した。

グラン・トリノ [DVD] 『グラン・トリノ』 (クリント・イーストウッド監督)

クリント・イーストウッド監督作品が2本観られたのだから、それだけでも2009年は良い年だった。もう一本の『チェンジリング』も素晴らしかったが、「好き度」では断然こちら。役者クリント・イーストウッドの最後の作品になってしまうのだろうか?

『幸せはシャンソニア劇場から』 (クリストフ・バラティエ監督)

この作品の「苦さ」と「甘さ」が好きだ。パリの場末にある劇場を巡る現実的なようでファンタジーのような作風がツボを刺激してくれた、愛すべきキャラクター達の群像劇。

もちろん他に良かった作品は何本もあるが、それ程迷わなかったほど、抜けて好きな3本を選べた。あえてあと2本選ぶとしたら、韓国の猟奇的事件を描いたサスペンス『チェイサー』、能天気そうで抜け目ないコメディ『ウエディング・ベルを鳴らせ!』というところ。

来年も今年くらい「好き」な作品に出会いたい。とりあえず新年早々に観られそうなクリント・イーストウッド監督の新作に期待したい。

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2008年の3本【日本映画編】 [映画-雑記]

2008年最後の記事は、昨日の外国映画編に続き日本映画編。今年も日本映画は個性的な作品も多く、充実していたと思う。目立ったのはベテラン監督が本領を発揮し、さらに新たな境地に向おうとしていた姿勢。若手監督よりも大胆な映画創りをした作品に驚かされた。こじんまりとまとめようなんて守りの姿勢じゃ面白くならないよ、ってことなのだろうか。

さて3本選びたいのだが、昨日の外国映画編よりは悩まないで済んだ。外国映画は輸入される時点で選抜が行われているのだから良い作品が多いのは当たり前の話で、日本という一国でこれだけの作品が揃ったのだから大したものだと思える。そりゃぁトンデモナイ作品だって存在したけど、またその大ハズレがあるのもマニア心をくすぐるってものなのかもしれない。

『その日のまえに』 (大林宣彦監督)

大林宣彦監督の大胆なアヴァンギャルド作品。重松清の原作から宮沢賢治の世界に入っていく大胆さ。破綻との境界線のスレスレのところにありながら、大林監督の現在の心象風景を描ききった意欲作。こんな大林監督作品が観たかった。

『ガチ☆ボーイ』 (小泉徳宏監督)

可笑しくも切ない人間ドラマに予定外で泣かされる羽目に。人間関係が希薄になった現代でストレートな友情を描いた本作を観終わった後の爽快感は特筆モノ。

『崖の上のポニョ』 (宮崎駿監督)

宮崎駿監督の意欲作。ナゾカケも多く、観終わってから考えたりする楽しみは一粒で二度美味しい。辻褄あわせよりも芸術的な感性を優先させた作品だが、理屈にならない涙が溢れた。

実は3本目には『ポニョ』じゃなく『パコ』も考えたのだが、そうなると記憶が一日しか保てない特異な難病を抱える人のドラマが並んでしまうのに引っかかるものがあり止めることにした。こちらも大胆な手法で、且つ感動的という離れ業を実現した素晴らしい作品であったことを付け加えておきたい。他に山田洋次監督の『母べえ』も意欲的な良心作であったと思う。

来年も日本映画は更に面白くなることを願いながら、今年最後の記事を終えたいと思う。

それでは良いお年をお迎えください!

08年の3本邦画編.JPG


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2008年の3本【外国映画編】 [映画-雑記]

いよいよこんな記事を書く時期になった。例年通りここで選ぶ作品は3本。この3本ってのが悩ましいところで、絞る作業はすんなりとは決まらない。最終的には「出来」より「好き」が優先されるのだが、今年のように「好き」が多いと困ってしまう。でも初心貫徹(ってほどの固い意志ではないのだけど…)で3つに絞らねば。

『ノーカントリー』 (コーエン兄弟監督)

尋常じゃない緊迫感に痺れた。アカデミー賞も納得の傑作。

『Mr.ビーン カンヌで大迷惑!?』 (スティーヴ・ベンデラック監督)

ロードムービー形式の傑作コメディ。『Mr.ビーン』は最後なんて言わずに、嘗ての珍道中シリーズのように『〇〇で大迷惑』としてシリーズ化してほしいなぁ。

『僕らのミライへ逆回転』 (ミシェル・ゴンドリー監督)

映画への愛に溢れた下町人情コメディ。映画創りの原点がここにある。


とまぁ、何とか3つに絞ってみたが、ピュアな心に涙した『テラビシアにかける橋』、韓国の小品『アドリブナイト』、イギリスの小品『フローズンタイム』、フランスの小品(?)『モンテーニュ通りのカフェ』、アメリカのマイナー系作品『イン・トゥ・ザ・ワイルド』、見せ方に才気を感じた『バンテージポイント』、トボケた味わいがいい『ダージリン急行』も捨てがたい。と、ここまで入れれば丁度10本。

来年も3本に絞るのに困るような映画との出会いがあってほしいものである。

2008年の3本【外国映画編】.JPG


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新宿御苑前の宝島 [映画-雑記]

新宿御苑前付近を散歩中にふと立ち寄った古本屋。ほんの冷やかしのつもりだったけど、映画のパンフが大量に置かれていたのでぱらぱらと眺めてみたら、これがなかなかな品揃えで、時を忘れて漁るのに没頭してしまった。しかも安い。これが映画専門の古書店ならもっとプレミアがつくだろうと思われる品も、「こんなんでいいの?」ってくらいのお手頃価格。となると、こちらもついつい財布の紐が弛んでしまい、何点も購入してしまった。それが以下の戦利品(?)

アマルコルドパンフ.jpg『フェリーニのアマルコルド』
巨匠フェデリコ・フェリーニが少年時代の思い出を綴った名作。残念ながら観てないけど…。
これが何と驚きの500円











エスパイパンフ.jpg『エスパイ/伊豆の踊子』
昨年DVDで観て記事にした念願だった『エスパイ』(→参照)。この映画が公開された当時は日本映画は概ね2本立ての興行であったため、パンフは1冊に2本の映画が同居しているスタイルだった。由美かおるのセクシーショットもちょこっと入って、これも500円也。









フラバァ.jpg『フラバァ』
いかにもディズニーらしい、どんな世代でも楽しめる実写映画。リメイクされているのでそちらを観た人もいると思うが、これがオリジナル。『フラバー』じゃなくて『フラバァ』ってところに時代を感じられる。下部の(丸の内)ピカデリーの館名が懐かしい。こんなに古い映画でも500円









電撃フリントパンフ.jpg『電撃フリント GO!GO作戦』
ジェームス・コバーン主演のスパイアクション。『007』の二番煎じであったが、そこそこ人気だったシリーズらしい。観たことない映画だったが、表紙のイラストが気に入って、思わず「ジャケ買い」してしまった。少しプレミアがついて、これは1000円









白い恋人たちパンフ.jpg『白い恋人たち』
フランシス・レイについて記事にした時に取り上げた作品(→参照)。スカラ座のフォントが懐かしい。
これだって1000円











十八歳、海へパンフ.jpg『十八歳、海へ/スーパーGUNレディ ワニ分署』
実はこれがこの日の最高値で2000円。公開された70年代終盤のマイナー系日本映画のパンフが出回る事は珍しい。おそらく発行部数も少ないと思われるので、状態が悪くてもこの値段なのだろう。お目当ては藤田敏八監督作品『十八歳、海へ』の方で、主演の森下愛子と永島敏行のマイナー系ゴールデンコンビが嬉しい。バイクに跨った小林薫も若いっ! この頃は、後年、森下愛子が母親役をするなんて考えもしなかったなぁ。






ってことで、総額5500円の買い物でした。興味ない人には無駄遣いと思われるのかな?

由美かおる02.JPG
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市川崑監督 [映画-雑記]

2月13日、市川崑監督が92歳で亡くなられた。市川崑監督と言えばヘビースモーカーで有名だったが、それでも92歳まで生きられたというのは、僕のような喫煙者にとっては希望の星であり、天寿を全うされたという感が強い。

僕が生まれて初めて観た映画が市川崑監督の『東京オリンピック』だったらしい。らしいというのは未だ物心がつく前の話だからだ。お袋が小さな僕を連れて映画館にこの作品を観に行ったところ、最初に太陽がド~ンと出るところで僕が大泣きしたため、慌てて劇場を後にしたらしいのだが、そんな小さな子供を連れて行くなんてあまりにも無謀な話である。でもそんなことをしてまでも観たかったくらい、この映画は当時話題になっていた作品だったらしい。記録か芸術かという論争を引き起こし、日本のみならず海外でも話題となり、その後の記録映画のありかたを変えたくらいの影響力があった作品であった。

僕が最初に市川監督の存在を認識したのはネスカフェのテレビコマーシャルであった。今も続いているシリーズで、市川監督は「違いの分かる男」として登場していた。子供でよく分からなかったが、何となくカッコイイと思った。そしてそれが映画監督はカッコイイ職業としてインプットされ、今に至っている気がする。

犬神家チラシ.JPGその頃、市川監督はテレビで『木枯らし紋次郎』を手掛けていた。画期的なテレビドラマという評価なのだが、子供には画期的とかそんな意識などなく、長い楊枝を銜えてプッと吐く姿と上条恒彦の主題歌がカッコよくて観ていた記憶がある。身近にあんな長い楊枝などなかったので、よく割り箸を代用品にして飛ばしたものだ。当然カッコよくは飛ばず、ただみっともない姿にしかならず親に怒られたものである。

そして市川監督は映画『犬神家の一族』を手掛ける。この映画は角川書店の宣伝も抜群に上手く、日本中で大ヒットを記録し、空前の横溝正史ブームを生み出すと同時に、その後の角川映画の快進撃も産み出した。もちろん宣伝だけではなく、内容も優れた映画であったための結果である。僕も逆立ちして少し足を広げ「スケキヨ~」とかやったものである(馬鹿だね~)。

ビルマチラシ.JPG市川監督は一応巨匠と言う扱いではあったものの、多作であったためかハズレの作品も結構あり、例えば黒澤明監督とは違い軽い印象の人だった。言い換えれば敷居の低い監督であったのだが、あまり巨匠という称号は似合わない印象である。アニメーター出身であるためかは分からないが、極端なアップを使ったりするため個性的な映像作家として鬼才の称号がしっくりくる人である。このタイプの監督は往々にして人間ドラマを描くのが下手な人が多いのだが、市川監督はそんなことはなく『ビルマの竪琴』のようなヒューマンドラマも手掛け、正攻法で撮ったりしており、作品に合わせた手法を使っている。

実は最初に挙げた『東京オリンピック』はその時限り観ていない。物心つく前に観たにも関わらず太陽の映像の印象は残っているのだが、それっきりになっている。追悼の意味でもぜひちゃんと観てみたいと思っている。合掌。

 


タグ:市川崑
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思い出・せない映画特集 [映画-雑記]

映画の前売り券の半券がたまり、山盛りになってしまったので整理してみた。そうしたら「えっ、俺こんなの観たっけ?」ってのが結構出てきた。内容を思い出せないのが多かったが、中には観たことすら記憶にないのもあった。今回はそんな中から幾つかピックアップしてみたい。もしかしたらこの記事をお読みの皆さんの中に「これ、知ってる」ってのもあるかもしれない。そんな時はぜひお教え願いたい。


 

『奴らを2回黙らせろ!』

何たって邦題がイイ。2回ってところがミソでメチャメチャ気になる。何故2回黙らせる必要があるのか。どうやって2回黙らせたのか。間違いなく観ているのに思い出せない(観たことすら忘れてた)。まぁ、何となくB級の雰囲気は伝わってくるが、気になる…。


 

『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』

これは観たことだけは覚えている。しかも予告編で監督のスパイク・リーが自転車で登場し、こちらに向かって「ボクお金に困ってるから、みんな観てよね~」的なことを言って去っていくのは記憶にある。なのに本編がどんな内容だったかは全く覚えていないってのは、ど~ゆ~こと?


 

『ローズヒルの女』

いかにも自分向きじゃないアラン・タネール監督の作品も当時は観ていたようだ。これがやっぱり思い出せない。半券のデザインはイイ感じではあるが、どうなんでしょ?


 

『IP5』

ディーバ』からずっと観続けていたジャン=ジャック・ベネックス監督作品。これは公開に先駆けて東京国際映画祭で観た。映画の冒頭、ラップ音楽にのせて壁の落書きが映し出されて…以降が思い出せない。つまり映画のほとんどの部分の記憶が欠落している。やけにつまらなかった感覚だけは残っているのだが。なのに上映後、ベネックス監督にサインしてもらっている俺っていったい…。


本当はまだまだたくさんあるんだけど、これくらいにしておきます。何だか馬鹿を晒しているような記事になってしまいました。


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黒澤明監督の100本 [映画-雑記]

本屋の映画雑誌コーナーに立ち寄ってみたら、何故かPLAYBOYが置いてある。よく見てみたら表紙は色っぽいお姉さんではなく黒澤明監督。今時珍しいなと手に取ってみると黒澤監督特集らしく、かなりのページを割いている様子。僕は黒澤監督ファンで、関する本も随分読んだつもりでいたので、そんな目新しい記事なんてなかろうとスルーするつもりだったが、「黒澤明が選んだ100本の映画」という記事でページを捲る手が止まった。出典は自身の著『夢は天才である』という単行本らしいが、この本は持っていないし読んでいなかった。

少し読み始めたら、これが面白くって止まらなくなり、結局20年ぶりくらいに月刊プレイボーイを買ってしまった。だいたい雑誌のベスト10なんかは多数決みたいなものであまり面白くないのだが、誰がどんな映画を選んでいるのか、には興味がある。ましてや黒澤明が選んだ作品で、個々にコメントまでついている。古くは1919年の『散りゆく花』(D・W・グリフィス)から、最新は1997年の『HANA-BI』(北野武)まで選りすぐりの100本。さすがに世界の巨匠だから、そんなに変わった作品は選ばれていないし、意外な監督の作品もない。しかし読んでいく内に一監督一作品にしているのが分かり、じゃあこの監督の作品だったらどれを選んでいるのかという興味が沸いてくる。

何を選んだか以上に面白いのが一言コメント。親交のあった監督の作品にはその人と会った時のエピソードだったり、そうじゃない監督の作品にはどう良かったのかが書かれていたりと興味津々。

例えば『黄金狂時代』では「チャップリンは才能あふれる人で、ビートたけしもそんなところがある」とか、『浮草』では「成瀬巳喜男は本当に怖い人だった」とか、『アニー・ホール』では「ウディ・アレンは自分(黒澤)の映画は好きじゃないと思っていたけど、大ファンと分かって嬉しかった」とか、『となりのトトロ』では「『魔女の宅急便』観て泣いちゃった」とか面白すぎて、ついつい長い時間仕事をサボって読み更けってしまった。

選ばれていた100本の内、僕が観たことのある作品は僅かに38本。サイレント時代の作品は兎も角、ここにタイトルが挙がった作品くらいは全て観てみる価値があるのだろう(と書いておいて「無理無理」と言ってる自分もいる)。


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祝・成人の日 記念企画 [映画-雑記]

新成人のみなさん、おめでと~っ!

ってことで、それにちなんで今回は

成人映画特集!!

です。何か立派なことでも書かれてると勘違いされたかもしれませんが、中身はこれなわけです。最近はあまり観なくなりましたが、10代半ばから20代前半くらいまでは、積極的に日活ロマンポルノを研究したものです。そんな中からお気に入りをピックアップしてみたいと思います。


 

ピンクカット 太く愛して深く愛して [DVD]『ピンクカット 太く愛して深く愛して』

『の・ようなもの』を観て、その当時は大注目していた森田芳光監督の3作目、4作目は日活のロマンポルノであった。その2本目がこの作品。“ロマンポルノの聖子ちゃん”こと寺島まゆみと“ロマンポルノの百恵ちゃん”こと井上麻衣が艶技を競ったコメディ。何よりも伊藤“シントト”克信が天然のボケをぶちかましているのが『の・ようなもの』ファンには嬉しかった。(彼のサインが見たい方はこちらをクリック

「のの字書いて、ハッ!」は勉強になった?


 

桃色身体検査 [DVD]『桃色身体検査』

後に『コミック雑誌なんかいらない』で一般映画に進出した滝田洋二郎のポルノ時代の作品。「ポルノでやたら面白い作品を創る監督がいる」との噂を聞きつけて観に行った。この作品は超低予算(と思われる)ながら、アイディア満載で大爆笑コメディになっている。大阪が舞台(設定だけで多分東京で撮っている)のコテコテに挑んだ作品で、タイガース狂の入院患者に扮した螢雪次朗が傑作。因みにこの作品には大杉蓮も出演している。


 

天使のはらわた 赤い教室 [DVD]『天使のはらわた 赤い教室』

石井隆原作・脚本のシリアスドラマ。彼の裏世界的な暗さに輪をかけるような曽根中生の気だるい雰囲気に満ちた演出で、無常観漂う大人の恋愛ドラマの傑作になっている。社会の底辺に堕ちていこうとする女(水原ゆう紀)と、それを止めようとする男(蟹江敬三)。男の好意が裏目に出て、さらに堕落してしまう女の哀しさ。ラストの水溜りに映る二人の姿を捉えたショットは映画史に残るくらいのものだと思う。


 

当時ロマンポルノの観客は男だけだったが、今観返してみると女性にもあまり抵抗なく観られるんじゃないかと思う。こんなに魅力的な作品群を観過すなんて勿体無い。少しの勇気を持って、ぜひチャレンジしてもらいたいものだ。きっと「こんな映画が日本にもあったんだ」と目から鱗が落ちるはず。

今気がついたけど、成人映画って18歳から観られるんだよね。成人の日と全く関係がなかったですね。ハハハ…


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2007年の3本【日本映画編】 [映画-雑記]

昨日の外国映画編に引き続き、今回は日本映画編。でもかなり迷っている。全体的に粒揃いではあったが、昨年のように個人的に思い入れのある作品がないため、選ぶ時のワクワク感もない。それから昨年選んだ3本(→記事)の監督の新作が観られなかったのも残念であった。と、愚痴りながら選んでみる。

それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD] 『それでもボクはやってない』

周防監督は今の日本映画界では一番実力のある監督だと思う。作品に対する取材とか、取り組み方が他の監督の比ではないと感じるし、見せ方も抜群に上手い。社会派という新たな一面を見せてくれたこの作品は、2007年の日本映画ではピカイチだった。

檸檬のころ『檸檬のころ』

卒業間近の高校生活を繊細なタッチで切り取った作品。特に丁寧な画創りに感銘を受けた。主演の谷村美月が素晴らしく、彼女の演技だけでも観る価値のある映画であった。

腑抜けども、悲しみの愛をみせろ『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

実は酷い物語なのだが、それを滑稽に感じさせてしまうブラックユーモア溢れる快作。どこかしら川島雄三監督作品を彷彿させてくれ、最近少なくなったこのジャンルの作品として印象に残った。脇役の佐津川愛美と永作博美が好演。

他には終盤が気に入らなかったが秀逸な脚本であった『キサラギ』やとても丁寧な画創りをしていた『クローズド・ノート』も印象的だった。『ALWAYS 続・三丁目の夕日』は続編であり、前作を踏まえないと楽しめないと思われたので外した。

とまぁ、今年もまた新人監督の作品が多くなったが、やはり処女作は映画に対する監督の想いが滲み出るし、初々しさに好感を持つ。決してベテランの職業監督には出せない味であると思う。


 

それにしても、今年公開された映画は洋画も邦画も似通った題材が多いと感じた。それは

音楽家モノ…『4分間のピアニスト』『ラブソングができるまで』『迷子の警察音楽隊』他多数

料理人モノ…『レミーのおいしいレストラン』『厨房で逢いましょう』『プルコギ』他多数

精神病モノ…『サイボーグでも大丈夫』『リトル・チルドレン』『クワイエットルームにようこそ』他多数

近過去モノ…『パンズ・ラビリンス』『ライフ・イズ・ベースボール』『バブルへGO!!』他多数

オヤジ奮闘モノ…『世界最速のインディアン』『ロッキー・ザ・ファイナル』『ダイハード4.0』他多数

これらは別に申し合わせたものではないし、何かがヒットして二番煎じを狙ったものでもない。世界の作家達が時代を読み取った結果が、これらの題材に行き着いたのだと思う。

となったら、これらの要素を全部入れれば時代のニーズに合った映画ができるのではなかろうか。例えば…

まだ昭和だった頃の日本。男(役所広司)は優秀なピアニストであったが、繊細なあまり精神が不安定で未だに独身の身であった。彼の所属する楽団は折からの労使関係のもつれで楽団員の中でも幾つかの派閥が出来上がってしまい、ギクシャクした関係になっていた。男はどの派閥にも属していなかったが、次第にその渦に巻き込まれていき、挙句の果ては嫌がらせを受けるようになってしまった。精神的に追い詰められた男は逆上して楽団員に大怪我を負わせてしまう。精神鑑定の結果、男は精神病院に入れられてしまう。

ある日、警備が手薄になった時、男は衝動的に病院を抜け出してしまう。あてもなく森を彷徨っている内、一軒の家を見つける。そこは未亡人(永作博美)が一人で切り盛りしている小さな西洋レストラン。亡き夫の意志を継いで味は上々であったが、立地条件が悪いため、一人息子と生活できるギリギリの収入であった。

そんなレストランを見つけた男は持ち合わせが無かったにも係わらず、彼女の料理を食べてしまう。支払いが出来ない男は、そのお礼に片隅にあった古びたピアノで音楽を奏でる。その素晴らしい音色に居合わせた他の客もヤンヤの大喝采。未亡人は男にピアニストとしてしばらく店で働くよう薦め、男もそれを受け入れる。男が演奏を始めて以来、店は次第に客が増えて大盛況となる。次第に惹かれあっていく男と未亡人。そんな中、かねてから未亡人にしつこく付き纏っていた近くの工務店の社長(岸谷五朗)が男に嫌がらせを始める。次第にそれがエスカレートしていき遂に男は精神病を再発してしまう。悪いことは重なり、男を追う刑事(柄本明)の捜査が、遂にレストランにも及び始める。必死に匿う未亡人であったが、どんどん追い込まれていく。果たして二人の運命は…

てな感じ。地味だねどうにも。ミニシアター系だよね。でも『刑事ジョン・ブック 目撃者』みたいな雰囲気にならないかなぁ。

とまぁ、妄想を長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いしてくれた方には感謝。

では、良いお年をお迎えくださいませませ。


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