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「ぱいかじ南海作戦」 [映画(2012)]

何を隠そう血液型はO型です

と、いきなりカミングアウトしてみたのは、この映画『ぱいかじ南海作戦』(椎名誠原作・細川徹監督)を観た感想に自分の血液型がかなり関係しているように思えたからである。

仕事はクビ、妻には逃げられたカメラマンの佐々木(阿部サダヲ)はマンションを売り払って西表島にやって来た。レンタカーで道路の行き止まりまで行った先にあったのはコバルトブルーの美しい海。落ち込んでいた気持ちが晴れやかになっていく佐々木は、その楽園のような海岸に住み着いているホームレス4人(ピエール瀧ほか)と出会う。佐々木は楽しそうにサバイバル生活を営む4人と意気投合し、しばらくここで野宿生活しようと決めた。楽しく盛り上がった夜の宴。しかし朝になって目覚めると4人と佐々木の荷物は消えていた。騙されたと悟った佐々木であったが、全財産も盗られてしまったのでどうにもならず海岸に独り留まることになってしまった。そんな中、都会からやって来た若者オッコチくん(永山絢斗)と出会い、行動を共にすることになった。そして関西から来た可愛い女の子二人(貫地谷しほり・佐々木希)とも仲良くなり…ってなお話。

楽園のような南の島でのスローライフ。多くの人はこの映画を観て「自分も行ってみたいなぁ」と思うのかもしれない。しかしO型の自分にとっては「詐欺のような映画」にしか思えないのである。何かのテレビで観たのだが、O型は他の血液型の人に比べて圧倒的に「蚊に食われやすい」らしい。おそらくO型の血は蚊にとってワインのような魅力があるのだろう(迷惑な話だ)。そして僕も夏になると体のあちこちに蚊に食われて赤い斑点があったりする。この映画の主人公みたいに藪の中で寝泊まりなんかしたら、間違いなく全身食われまくってとんでもない事態になってしまうはずである。もっとも映画の中で主人公が蚊に悩まされる場面はちょっとあったが、ちょっとじゃ済まないのがO型の悲しいところなんである。おまけに自分は皮膚も弱い。以前、日焼け止めを塗らずに海に行ったら3時間くらいで全身火傷のような事態になってしまったことがある。この主人公みたいに何も塗らず一日浜辺にいたらこれまた大変な事態になってしまうこと間違いなし。

こんなO型人間からするとこの『ぱいかじ南海作戦』は「都合の良いところだけを見せる詐欺」のような映画に思えてしまう。こんな楽しいだけのはずはある訳ない、と思えてしまうんである。

それにしても、つくづくアウトドアに向かないな、俺…

ぱいかじ南海作戦.gif


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「幸せへのキセキ」 [映画(2012)]

『幸せへのキセキ』ってありきたり過ぎるタイトルからは内容が全く想像できないけど、原題は〈オラ動物園買っちまっただ〉とストレートなもの。基になった原作本のタイトルも『幸せへのキセキ』なのだが、出版社も映画配給会社ももう少し個性のあるマシなタイトルにできなかったのかと思う。これでは少し経ったら「あの映画のタイトル何だっけ?」ってことになってしまう。

ま、それは置いとき、いきなり脱線して僕の動物園の思い出話など。

僕が幼かった頃、我が家に子供向けの図鑑セットがあった。興味のある本、ない本がはっきりしていて、もっぱら『動物図鑑』『昆虫図鑑』『乗り物図鑑』ばかり開いていた。中でも『動物図鑑』を開く頻度は高く、今でも結構図柄を覚えていたりする。そんなある日、親に連れられて多摩動物園に出かけた。僕には図鑑で気になっていた動物があり、どうしてもこの目で見たいと思っていた。しかし、その動物はいくら探しても見つからず、最後に職員に尋ねていないことが分かりガッカリした。その動物とは〈ジャイアントパンダ〉であった。まだ、日本ではあまり知られていない動物で、その数年後に中国から上野動物園に贈られ大騒ぎとなったのだった。親は「うちの息子は大騒ぎになる数年前から着目していたんだから凄い!」と思いっきり親馬鹿の勘違いをしたようだが、あんな変わった模様の動物が気になるのは当然と言えば当然である。もっとも僕は図鑑に描かれていたジャイアントパンダがかなり獰猛そうだったのに対して、実物の能天気そうな姿を見て、あまりの落差に拍子抜けしたのだった。

さて、映画の話に戻る。物語は…

新聞コラムニストのベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は体当たりの取材でそれなりに活躍しているものの、半年前に最愛の妻を亡くして心に傷を抱えていた。息子のディラン(コリン・フォード)、幼い娘のロージー(マギー・エリザベス・ジョーンズ)も同様で、特に思春期のディランは深刻で、学校で度々問題を起こすようになりベンジャミンとの関係も悪化する一方であった。そんな中、ベンジャミンは仕事に嫌気がさして新聞社を退社、ディランは退学処分になってしまった。このままではいけないと考えたベンジャミンは環境を変えるため都会を出て郊外に移住することを決意。何件か物件を見学する内に意中の家が見つかった。が、この家は何と動物園つきだった。家を購入すると同時に動物園のオーナーにならなくてはいけない。諦めるベンジャミンであったが、同行したロージーの喜ぶ姿を目にし、動物園つきの家を購入することに決めた…ってなお話。

崩壊寸前な家族の絆を取り戻していく話を軸に、経営困難な動物園を立て直すべく飼育員たち(スカーレット・ヨハンソンら)と連帯して取り組む話が交差し、ディランと最年少スタッフのリリー(エル・ファニング)との淡い恋、ベンジャミンの兄(トーマス・ヘイデン・チャーチ)との兄弟愛などが絡んだ人間ドラマを中心に据えたキャメロン・クロウ監督の判断は正しく、映画は爽やかで感動的な出来となっており気に入った。ただ人間ドラマが充実した分、動物がらみのエピソードが乏しいところで多少の物足りなさも残った。個人で動物園を所有するという特異な設定で、経営的なもの以上に動物との交流と言うか悪戦苦闘ぶりが観たかったような気がする。まぁ、商業映画の限られた枠ではこれが限界だったのかもしれないけど、設定を活かしきれていないように感じ、勿体ないように思われた。

加えて残念だったのは、この動物園にジャイアントパンダがいなかったこと…って、そりゃあ小さな動物園じゃ無理だよね。

幸せへのキセキ.gif

(タイムリーなことに上野動物園のパンダに子供が産まれたんだってね)


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宝塚記念 予想 [競馬(2012)]

気がつけば上半期最後のGⅠ、宝塚記念。時が過ぎるの早いなぁ、もう今年も半分終わっちゃうのか…

と、観賞に耽ってても仕方がないので予想してみる。

◎ 7 ルーラーシップ

〇 6 エイシンフラッシュ

▲ 11 オルフェーヴル

△ 14 ホエールキャプチャ

△ 15 トゥザグローリー

果たしてオルフェーヴルの巻き返しはあるのか…?


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「ミッドナイト・イン・パリ」 [映画(2012)]

01金ヒ熊賞.gif

映画の冒頭で映し出されたのはパリの街角の風景。昼から夕方、そして夜と魅力的な映像に心奪われる。と、同時にウディ・アレン監督1979年の名作『マンハッタン』と街は違えど同じパターンであることに気付いた。『マンハッタン』はニューヨークの街への愛をドラマの背景に込めた大好きな作品。ならば今回はパリなのかと、タイトル前から期待にドキドキワクワク。

人気脚本家のギル(オーウェン・ウィルソン)は彼女のイネズ(レイチェル・マクアダムス)、彼女の両親と共に大好きなパリに訪れた。映画の脚本家として成功しているギルではあったが、小説家に転身しようと処女作を執筆中で、イネズはそんな彼の野望に反対していた。そんな二人の前に現れたイネズの知り合いの大学教授であるポール(マイケル・シーン)。なんでもうんちくをたれるポールにギルは鬱陶しさを感じていた。行動を共にする彼らから離れ、ひとりパリの街をぶらつくギルの前に現れたレトロな自動車。誘われるがままに乗り込んだギルが連れて行かれたのは社交クラブのパーティ。そこにいたのは本物のフィッツジェラルド夫婦、コール・ポーター、ジャン・コクトー、そして憧れのアーネスト・ヘミングウェイだった。ギルは1920年代のパリにタイムスリップしていたのだ…ってなお話。

ギルと共に昔のパリに迷い込んだ感覚が楽しく、次は誰と出会っちゃうのかワクワクしてしまう。ウディのパリの街への愛よりもパリの街が育んだ文化への憧憬がひしひしと感じられる。映画の雰囲気は『マンハッタン』よりも『カイロの紫のバラ』だろうか。以前ならウディ・アレン本人が演じただろう主人公もオーウェン・ウィルソンが演じた分、コメディよりもロマンチック度がアップしたように思える。まぁ、ウディ主演の『ミッドナイト・イン・パリ』が観たかった、などと無い物ねだりするのはよそう(とか言いながら書いちゃってるんだけどね)。とにかく、ここ数年の作品の中では飛び抜けて好き。最後に一言

こんなウディ・アレンの映画が観たかったんだよ!

ミッドナイトインパリ.gif


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「虹色ほたる~永遠の夏休み~」 [映画(2012)]

02銀ヒ熊賞.gif「ひと夏モノにハズレなし」と何度か書いてきたけど、このアニメーション『虹色ほたる~永遠の夏休み~』はひと夏ものに加えて、ダムに沈んだ村で過ごす少し昔の物語と、郷愁てんこ盛りのハズレな訳がない最強の設定。これでダメだったら宇田鋼之介監督以下スタッフの面々は才能を疑われたところだが、単なるノスタルジーだけではない、設定を活かした見事な作品に仕上がっていた。

2001年夏、小学6年生のユウタは独り山へ昆虫採集に来ていた。そこは亡き父と訪れたことのある思い出の場所。なかなか昆虫が見つからず森を彷徨っているとひとりの老人に出会った。老人はユウタに大雨になるから注意するよう告げる。雲ひとつない天気に信じられないユウタであったが、やがて急に豪雨となり、大水に足を取られたユウタはダムの貯水湖に流され意識を失ってしまった。目を覚ましたユウタはさえ子と名乗る少女と出会った。彼女はユウタをいとこだと言う。近所の少年ケンゾーと共にさえ子の家に連れて来られたユウタは1977年のダムに沈んだ村にいることを知り…ってなお話。

何と30年ぶりの東映アニメーションのオリジナル作品なんだとか。さぞや伝統的な風格がありそうなものだが、登場するキャラクターたちがラフなスケッチのごとく、描き込まれていないポヤッとした雰囲気なので、どこかマイナー感があると同時に違和感を覚える。が、やがて時間が経ち絵に慣れてくると、そんな違和感は薄れてきて物語が素直に受け入れられてくる。同時に自分の体験も物語に混じっていくような気がしてきてキャラクターたちを身近に感じられるようになる。もしかしたらポヤッとしたキャラクターは自分や身近な人物たちを重ねやすいようにと、宇田鋼之介監督ら創り手たちの意図であったのかもしれない。

創り手が作家であったなら、2011年の震災がその後の作品に影響を与えることは当然のことで、この『虹色ほたる~永遠の夏休み~』もメッセージ性の強い作品になっている。そのメッセージはぜひ劇場のスクリーンから受け取ってほしい。広い年齢層に耐え得る日本アニメの良心作。お薦め。

虹色ホタル.gif


タグ:宇田鋼之介
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