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「黒く濁る村」 [映画(2011)]

いかにもヤバそうなタイトルがいい、韓国製サスペンス映画。

長らく音信不通だった宣教師の父(ホ・ジュノ)の訃報を受け、ソウルから遠くの村にやって来た息子ユ・ヘグク(パク・ヘイル)。父の葬儀が始まろうとしていたが、どうも村人たちの態度がおかしい。父とは旧知の間柄の村長(チョン・ジェヨン)をはじめ、村長の取り巻きたち(キム・サンホ、キム・ジュンベ、ユ・ヘジン)も一刻も早く葬儀を済ませヘグクに帰ってもらいたい様子。不審に思ったヘグクは紹介された雑貨屋に滞在ししばらく父の死因を探ってみることにした。雑貨屋は若い女性のヨンジ(ユソン)が独りで切り盛りしているが、夜になると村長の取り巻きたちが次々に現れて彼女と関係を持っている。いよいよ不可思議に感じたヘグクが父の遺品を整理していくうちに、父の所有していた土地が村長名義に改ざんされていた。そして父の家の地下から地下道が掘られていることを発見したヘグクが進んでいった先には…というのが物語の発端。

作品の重苦しい雰囲気の演出、役者の迫真の演技等に優れたものがある作品ではあったが、今ひとつ物足りないものが残り傑作になり得なかったのが惜しい。主人公のヘグクは父の死因を解明すべく村人たちを探っていくのだが、それと同時に自分の知らない生前の父の姿も知ることになる。しかしその描写がお座成りにされているため、ヘグクの父への想いの変化が見えてこない。となるとサスペンス作品ではあるが、プラスアルファの感動までは生まれてこない。この部分こそが作品を一段上のものにするか否かの分かれ目のように思えるのだが。ともあれ、サスペンスだけでも2時間半を超える長尺を飽きさせなかったカン・ウソク監督の力量は確かなものであった。

それにしてもこの作品も含めていくつかの韓国映画で描かれている警察官の腐敗ぶりは酷いものがある。これらがそのまんま真実なら深刻な社会問題と言えるだろう。ま、個人的には関わることはなさそうだからいいんだけどね。

黒く濁った村.gif


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なぎ猫

殺人の追憶を見て、あ、韓国って80年代でも自白強要の暴力ってありなのね、と思いました。
本作、ポスター(不穏な感じなんです。)見て気になっているので時間があればみたいです。
by なぎ猫 (2011-01-14 15:16) 

丹下段平

酷いんですよね、警察。出鱈目なんですよ。
この作品は強くお薦めはしませんが、なかなか面白かったです。
by 丹下段平 (2011-01-16 12:21) 

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